ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

V名人戦 プレシーズンマッチ観戦記 ~ 第四局 紫陽花さくら VS 常盤台メイ

 

前回までのあらすじ

第一局

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

 

第二局

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

 

第三局

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

 

 星

二勝:真澤

一勝一敗:未良々

一敗:紫陽花・常盤台

 

第四局指し手・実況解説

紫陽花さくらさん

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常盤台メイさん

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実況

未良々桂さん

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ゲスト解説

漣カユクさん

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第四局展望

緒戦を負けた両者が一勝目を狙う

何とか勝って優勝チャンスが欲しいところ

メイさんは振り飛車党、紫陽花さんは力戦派

お互いに良く指している同士、序盤の選択が気になるところ

 

第四局の動画

実況視点

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対局者視点

メイ視点

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第四局の観戦記

今回も敬称を略しておりますので、ご了承下さい

紫陽花:紫陽花、あじ、あ 常盤台:メイ 未良々:み 漣:カ

また、放送見直しの都合先手のメイさん視点に立った文が多くなってしまっているのは反省点

 

△84歩

▲68銀△42玉▲48玉△32玉▲16歩△14歩▲38銀△52金▲58金

▲39玉△63銀▲28玉

▲56歩

感想戦

あ「エルモを見越して57銀は対策してるなぁって」

△94歩▲96歩△42銀

▲55歩

▲54歩

支えかつ55銀出を見ている、この後の展開を読むために紫陽花は57歩に時間を使ったのだろう

ここが最長考で先手は3分30秒消費した

△55銀

こういう手は非常に重要(相手にとってショック)なので、真似していきたい

△46銀

ここで先手は持ち時間を使いきった

▲同角△同歩成

後述の感想戦でも上がっているが、54金には66角の返しがありそれはまた一局とのこと(後手も希望がある)

▲74飛△73歩打▲73飛成

△89竜

うっかり桂馬を渡したりすると、24桂に33玉と逃げても36桂と下から継がれて大変なことに(逆に36桂から入る普通の手順もあるため、支えきれない)

紫陽花さんとしては何とか最小限の犠牲で斜め駒が欲しいのだ

メイさんの攻めがちょっと遅いのではという疑問から来ている

△59歩成

 

ここからの棋譜コメント、両対局者に対して上から目線で辛辣に見えるかもしれませんが平にご容赦ください

秒読みに追われてる指し手と、上から勝手に見てる人間との温度差は埋めがたく

プロの棋士なら間違いは間違いですがほら……そこまで書かなくていいんじゃないかなってなりません?

書いてて自分でそうなった

事実は事実として書くのですが

 

この段階で、メイさんは自玉詰が見えていたとのこと

(12月19日20時追記)

くりそら氏の指摘により、本局面でも先手玉に39角からの詰み筋が普通にあると発覚

以下手順例

39角18玉28金17玉38金26玉35銀25玉24歩同成香同銀同玉22香23桂33銀25玉24香36玉35歩47玉48角成同銀同馬56玉55金67玉87竜77合78銀68玉69桂成

 

24歩に同成香と応じなければいけないのがミソ、22香~33銀が利いて追い返されたところで35歩がピッタリ

からは様々な手順があるがそこまで難しくはない(うっかり57~66と逃げられなければ、それも防げる

言われてみれば香を取って22に打つのは気付くが、本記作成中は「桂跳ねても打ち歩詰だ……」と思い込んでた模様、錯覚いけないよく見るよろし

 

▲同銀△同桂成

△55歩

またもや現れる打ち歩詰

同金だと本当に詰まない、どうなっていたんだろうか……

△同玉

△56玉▲46金△45玉

 

 

感想戦

み「112手」

カ「熱戦でしたね~」

あ「紫陽花さんの今の体温は(風邪です)」

37.4度

 

カ「対三間というのは普段から指してるのですか」

あ「最近指してなかったので」

あ「中盤からちょっと自分できわどいなと」

み「途中までは居飛車持ちだったんです」

あ「角切ったのはやりすぎだったかな」

カ「そこは切ってくれるものだと信じてたのですけど」

 

あ「ずっと51に底歩打ちたかった」

 

カ「問題の52と、なぜ延々と保留していたのか」

メ「52と、やりたい手だったのですけど、86の角の顔が立っちゃうので」

あ「42銀取りが王手で入るのが嫌だったし」

 

59馬の瞬間の即詰についての話

メ「やっぱりあったんですね、そろそろあるとはずっと思ってたんですけど」

 

角をぶった切ったのがやりすぎという理由

あ「13角から45金をやりたかった」

メ「それは完全に無視しようかなと思ってました」

 

コメント欄及び動画にて、70手目に54金と当てる分岐の検討

ローラン「返しの66角が強敵」

66角と打って飛車と竜を取り合い、と金を払った後が一局

あえて角を取って飛車を戻ってもらうのもあったか

 

中盤の山場

メ「67歩いやでした」

み「あそこの2手で5分くらい使ってました」

み「51に飛回ったほうがよかったかな?」

メ「単純に55銀と来られるのもやだなと」

いやいや期

67歩に変わって86歩から入ると結構後手有望だったのではという検討もなされた

 

メ「57歩が痛すぎましたね、激痛でした」

み「どうすればよかったか」

あ「ぶっちゃけ57歩は第一感だったんですけど、ちょっと確認で時間使いました」

あ「(65同歩ではなく)45銀ずっと嫌でしたね」

み「メイさんの棋風と違うような」

メ「いや、あると思って指してましたよー」

45銀は54銀と出る手も見えるため、玉頭は受けないとしても後手が大変になる、

メ「本当に65歩を取ったのがひどすぎました」

 

 

序盤の駒組

あ「組んでたらこれエルモでやるやつじゃないって気付いて」

あ「最悪中飛車にしようかなと思ったら先に振られたから絶対振りたくないって」

み「同じところに振るもんですけどぉ(意訳)」

あ「同じ筋に振っていい思いをしたことがない、技決められて」

 

 

最後に全体を振り返って

カ「もうちょっと力戦になるのかなと思ってましたけど、意外とお互い手堅い将棋になりましたね。熱い試合が見れて面白かったです」

あ「互いの持ち味は出たのかなぁと。どっかで一勝するのが目標だったのですが、次、真澤氏だしな~」

メ「ばっさり切られないようにというのを意識して指せたのはよかったかなと思います。最終局みららさんですが新戦法に惑わされないようにいい将棋がさせれば」

 

記者所感

勝つことの大変さ

勝つと言うことは本当に大変である、ということを痛感させられた

だからこそ面白い

 

戦形としてはメイさんの土俵に紫陽花さんが上がった形なのだが、エルモを用意してきて中盤一旦優位に立った

しかし一瞬の隙を逃さず65桂57歩を払い、捌ききって先手が優勢に

ところが時間をそこで使いすぎたため、44金がいるエルモの攻略に手数をかけてしまって紫陽花さんが駒を使わずに急速に追い上げる

最後はもう秒読みの中の指運のところがあるので手の良し悪しは言うべきところではない

恐らくは、美濃の懐の深さを知っているメイさんに対し、エルモをそこまでたくさん使っていなかった紫陽花さんとの差が少しだけ出たという感じではないかと推測する(囲いに対する信頼度と経験の差)

 

見ているこっちもひりつく終盤と言うのは、やはり楽しいものである

 

メイさんの自戦記

t.co

こちらも是非

 

次回

残り2局、年内予定です

 決まったら教えてください

 

我思うところ多くして、我に憂いを為させしむ

 

「何が嫌いかより、好きなことを語ろうぜ」

至言として持て囃される上記の言葉を使っている人ほど、大抵の場合自分の嫌いなことを嫌いだと明言していることの方が多い


『同じコンテンツを好んでいる同士が集まっていることを前提とする会話内において、キャラやカプやシチュの好き嫌いを論じると喧嘩になってしまい余り楽しい事態にならないので、なるべくなら嫌いを言い合うことなく好きを言って付き合っていきましょう』
というのが趣旨だ
これはコミュニティにおけるマナーの問題であり、ある程度の礼儀を持って相手と接したいなら守った方がそりゃよい
なぜなら相手が何を好むのかなんて標榜してなければ見えないのだから、知らない内に攻撃していたのは危険だからである
それに関しては私は嫌いだな……とは思いつつもそんなことは内に秘めて表面上にこやかに相手と付き合うべきときもあろう

別にその人と付き合おうと思ったのは大概別のことから来るものなんだろうから

ところが、そもそも最初に挙げた言葉を使うの何かしら問題が起きたときである
周りの人たちが何やか争っていたり自分が争いに巻き込まれてたり……

ここで先の台詞を使ってお開きにすることは、一見話に加わらないための宣言に見えるが『実際は強制的に議論を終了させる武器のごとく振るっている』のだ
大抵の場合そんな議論に決着はつくわけがない(個々人の好き嫌いに優劣をつけようとすることは【数以外】に不可能である)
だから不毛だからあんなもんには加わらないと言えばよいだけだ
不毛だからあなたのためにならないので止めろと言えばよい

ところが、『好きを語ることは嫌いを語ることに勝る』と言い切ってそれを断ち切ろうとしたら、それは誰の何を思って発言しているというのか
単にTLがざわついてるのが嫌だなと思って発しているくらいでしかないことを、そこまで言い切れるということは言葉を軽んじているということである

ということは、もしその人の身に嫌いなものが生じたときにその言葉を本当に守れるのだろうか?

更に踏み込むと彼らの言説は『好き』を守るためから一歩外れて、『好き』を人質に取っていると言えないだろうか?
それは嫌いであることを撒き散らして人に迷惑をかけるより、更に恐ろしいものではないだろうか?(どっちもどっちだが、当人や多くの人が善行と見てとってしまいかねないことが危険だと思う
大前提の曖昧なコミュニティに迷惑をかけないためなら発言を大枠で縛り付けるという、ということを声高に叫ぶのは勘弁きわまりない
そして大概自分自身では守らない


勿論これらは程度の問題だ
どちらにせよ程度である、そしてそれは人によって許容範囲が違う
なればこそ一律に切り捨てるのではなく……

 

このところある方の言動が若さからか悩みからか過激に振れている(ふりかもしれない)のが気になって仕方なく、こんなことを書いてしまった
「全然(同じことをする)仲間が増えないからやめよう」と言う、辞めるかやるかをアンケートを何度も取って決めようとする
これらの悩みはまあ若いがゆえと見守れることもできるが、その口で「俺は好きを語ってる」「好きじゃなかったらやってない」「嫌いとか語る奴にはエーミールになる」と言う
これも悩みの中の一つと見てとってもよいのだが、何日も続くも流石にうんざりするところだ
好きなら勝手にやればよいではないか
そりゃ仲間が増えないのを嘆くのは悲しいし寂しいから当然だ
でも、好きを持ち出して話をするなら「その好きが孤独なものになりうる」のもまた当然ではないか!
誰かと一緒に楽しむことが好きであるという固定観念に囚われすぎている

皆で一緒に楽しむのはとても楽しいことだ、そこから入る道もある
一人でやってても寂しいことは多い、理解は得られないこともある
だが、元来は人は一人であり、心は社会の環境で多人数で生きることを前提に形成されたものだとしても、自意識を他者と混ぜこんで生きるに到れるわけではない
自己は持ちたいというエゴがある、おかしな話だが
ならば楽しむとは孤独の側面を絶対的に持ち合わせている
そこを無視してしまうと、自他の釣り合いが取れなくなってしまう、要は無いはずの人目まで気にしてしまうということだ
それだけなら問題はないが、大抵このバランスを失っているのに感情の発露をしたいとなると時勢や潮流に乗れなかった場合拗ねて拗れて周りに迷惑をかけまける人が出来上がる

しまいにゃ消える消える詐欺を繰り返すわけだが、本人繋がりを持ちたい(というか孤独の楽しみ方を知らない)ので消えることが出来ず本人は迷惑かけてないと言い張るものの周りは実際ストレスマッハ一丁上がり

簡単にあらためられるものではない
誰かに言われてなおるとか、治すべきことかは難しい
自分で気づくことでもあるし、そうでないことでもある
気付かなくても生きていくのに問題はない
だが、自身の言動に責任を、たとえ匿名や偽名でも相手がいると考えることを
消えたところで与えた影響が残ることを……

考えてみてほしいのだ
いつも間違えてしまう人間の戯れ言である

(随時更新)【ラブライブSSへっぽこ実験室】スレイμ's 一話の二

 ひょっこりと現れて盗賊退治を手伝ってくださった彼女、コーサカさんとの出会いは三日前に遡ります。

 あの時は中々大変でした。少し思い出してみましょう――

 

 

 大分急いで歩いたおかげで、日が暮れる前に何とか次の街に到着できそうですね。宿がいっぱいでなければよいのですが。野宿は余り長く続けるものではありませんし、お風呂にもたまには入りたいものです。

 ……いえ、決して不潔なわけではありませんよ。川で水を浴びたり、浄化の魔術できちんと体は浄めています。大丈夫です。

 だとよいのですが。

 確認してもらえる人がいないのは不便ですね……。今晩は念入りに綺麗にしましょう。

 

 そんなことを考えていれば、街が見えてきました。初めて訪れる街です。アキバ・シティに比べれば規模はかなり小さいものの、しっかりした壁で囲まれているのが見えますし、中も期待してよさそうです。いざ、三日ぶりの温かいお風呂へ。

 ……臭っていないとよいのですが。

 

「妙ですね」

 

 特に問題なく取ることのできた宿屋さんの食堂で、晩ご飯をいただきながら考えます。あ、この鶏の照り焼きは中々美味しいですね。タレに秘訣があるのなら教えていただきたいところです。営業秘密でしょうけれど。

 失礼。

 妙です。

 何が妙かと言いますと、この街全体が悲愴感に包まれているのです。

 街に入る門で見張りをする衛兵達はやけに緊張しており、挨拶をしたところ『途中で盗賊を見かけなかったか?』等と聞いてきました。

 見かけていたら無事にたどり着いていないのではないでしょうか?

 未来の襲撃に備えるのなら防備を整えれば良いでしょうに、街の中にはそういう雰囲気が見受けられません。

 となると、既にこの街が襲撃を受けた、と考えるのが妥当でしょう。

 しかし、それだけではこの充満する悲愴感は説明できません。そして【宿屋の客が私以外にいない】ことの理由にもなりません。

 さらに言うと、先程から宿の御主人と女将さんがこちらを不安げにちらちら何度も見てくるのが――

 

「御馳走様でした」

 

 ーー流石に気になりますので主人に確認させていただきましょう。身の安全に関わることかもしれませんので。

 

「すみません。少々伺いたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」

「あ、あぁ……」

「この街で、ここ数日に何か事件などありましたでしょうか?」

「い……、いやいやいや。そんな特に変わったことはないさ。なぁ、お前」

「え、えぇ。いつもこんな感じで陰気なのよこの街。気を悪くしたらごめんねぇ」

「そうですか」

 

 私の返答に安堵する二人。

 この二人から、悪意は感じられませんね。ということは、このまま会話を流してしまえばお互いに幸せということなのでしょう。事実を隠されていても私には害がない……

 

「申し訳ありません、質問を間違えました」

「へ?」

「単刀直入に聞きます。この街はここ数日の間に盗賊に襲撃された、間違いありませんね?」

 

 流しません。

 近辺で盗賊の集団が活動しているというならその事実をしっかり確認しておかねばなりません。道中、不意に遭遇することは避けたいものです。そのためにも確認は重要なのです。

 ……いえ、これは言い訳です。

 この街の状況次第では何か手伝えればと思っている私がいます。街にとって重要な物が奪われていたなどでしたら、何か私にできることがないか無い知恵を絞るのも悪くはありません。幸い一仕事終えて、今は時間に余裕がありますから。

 

「「……」」

「答えにくいのでしたら、そのままで結構です。こちらで推測を申し上げます。その際、街にとって大切な何かが奪われたのではないのでしょうか? そして、それは外の人に口外しづらいもの」

「……そこまで分かってるなら、頼むから聞いてくださんな」

「失礼しました。ところでここの庁舎はどちらにありますか?」

「まさかあんた」

「まだ、残っている方もいらっしゃるでしょうから、事情を聞きに行こうかと」

「だめだ、それだけは――」

「あんた、もうこの子に隠しておけないよ」

「しかしだな……」

「元はと言えばあんたが悪いんだよ」

 

 先に女将さんの方が折れましたか。申し訳なく思いますが、話は聞かせてもらいましょう。

 

「先に一つだけ聞いてもいい? あなた、仕事は何やってるの?」

「はぁ……」

 

 女将さんの謎の質問。それと現状とに何の関係があるのでしょう? 特定の職業の方が狙われているとか、そんなことはそうそう無いと思いますが。

 

「えっと……学者の端くれと言いますか、手伝いじみたことをやっています……が」

「へぇ、若そうなのに大したもんだ」

「そんな、大したものではありません」

「学者さんなら、まあ、『あんな無茶』はやらないだろうから……」

 

 そう前置きして女将さんが話してくださった内容は。

 

「なんて無茶なことを……! 急いで助けないと!」

 

 私を動かすのに十分な内容でした。

 

 

 

 

 

 

【ラブライブSSへっぽこ実験室】スレイμ's 一話の一

 私は追われています。

 突然何を言っているのか、と思われることでしょう。

 確かにこんなことは、このお世辞にも治安がいいとはいえない街道においてさして珍しいことではないですし、私自身においても『なぜか』このところ頻繁に起きていることでもあるのですが。

 あの『騒がしい二人』とも先日別れて、やっと落ち着いたかと思っていたのに。二人のおかげでどれだけ私がトラブルに巻き込まれたか。数え始めればキリがありません、一週間程度かかるのではないでしょうか?

 勿論、寂しいとも思っていますよ。ええ、それは否定しません。

 

 ともかく、追っ手は姿を見せないよう気をつけているようですが、もうそこまでやって来ているのは把握済みです。

 恐らく、先日お会いした野盗の方々の残党。

 野盗の方に追われるような覚えがあるのかと申しますと、残念ながら……これがあるのです。

 旅に出る以前の私であれば、『身に覚えもないのに追われているのはなぜでしょうか?』等と思っているところ。しかし、旅を通じて世間の荒波に揉まれ、ついでにあの二人と一緒に旅をして学んだおかげで少しは融通と言うものが効く様になった……らしいです。自分では自分の変化に気付いていないのですが、きっと良い事なのでしょう。

 

 さて、思考の整理も終わりましたしそろそろどうにかせねばなりません。先ほど差し掛かった橋のたもとから川原の方へと歩を進めているのは、万一通りかかった他の方を巻き込まないためです。穏便に済むなどということは望めません。相手の人数を把握できていないのはあまり良くないのですが、準備が出来ていなかったので仕方ありません。常在戦場、次は気をつけましょう。そもそも最近索敵は『リン』に頼りすぎていたのです――

 

「やっと追いついたぜ、嬢ちゃん」

 

 私に声をかけてきたのは、アイパッチをつけた上半身裸の男の方でした。背中に差しているのは円月刀でしょうか。接近戦を主軸にしそうな割に裸というのは余り感心しませんが、これまでお会いした盗賊の方にも大勢いらっしゃいましたので、きっとそういうファッションなのだと解しています。

 

「よくも散々俺達を虚仮にしてくれたな」

 

 しかし、お嬢ちゃんと呼ばれるのはなんともむずがゆいものですね。この手の方々には時折そう呼ばれるのですが、果たして幾つの年頃の女性までお嬢ちゃんと呼ぶのでしょう? それとも、年下の女性なら一緒ということでしょうか。

 

「このオトシマエはしっかりとつけさせてもらうぜ」

 

 まぁ、なんとも事前に想像していた通りの台詞です。子供の頃、姉に読み聞かせて貰った『有名な小説の中の悪人とほぼ一言一句そのまま』。悪党というものの皆が皆、語彙力に乏しいとも思えません。むしろ、あの小説が世界的に大ヒットして、誰もが真似したがっている可能性を考えた方が自然でしょう。

 その小説に憧れて旅に出た私も、人の事は言えませんからね。

 

「 ――と、言いたいところだが――」

 

 おや、話の風向きが変わるのでしょうか。確かに、いつも同じパターンの台詞と言うのは余り面白くはありません。差別化を図る人がいてしかるべきです。

 追って来たグループのリーダーと思しき方は、何ともいいようのない――強いて言うならば少々下品な――笑みを浮かべるとこう続けました。

 

「正直、あんたとはやりあいたくねぇ。まともにやったらこっちもかなり痛い目を見そうだしな……いや、中々どうして、大したタマだよお嬢ちゃん」

「俺は分隊率いて別行動中だったからあの晩はいなかったんだが、それはもう見事にやってくれたらしいなぁ。戻ったときにゃ頭も含めてほとんど全員お縄。何とか逃げ延びた奴に聞いてみりゃ、『夜中に酒盛りをしてたら正面から若い女が一人砦に乗り込んできて、全員剣で叩きのめされた』って言うじゃねぇか。そんな馬鹿な話があるかと言ったんだが、街で噂を集めりゃどうにも本当と来たもんだ」

 

 ……おっしゃるとおりです。

 ええ、私が三日前にやりました。私が彼らの砦に突撃して、その場にいた人達を捕らえました。

 それは決して正義感から行ったことではありません。いわゆる悪人悪党にもそこに至った理由があります。独り善がりの判断で白黒をつけて裁きを下せるほど、私には自信がありません。この考えを『ノゾミ』が聞いたら『ウミちゃんも中々成長したなぁ』と泣き真似をしつつ言うのが目に浮かびます。

 それに、国には国、土地には土地の事情があります。行きずりの旅人がおいそれと首を突っ込むものではないのです。

 ……が。

 『とある状況』を知ってしまい、見過ごすわけには行かなくなったのです。結果、盗賊のアジトを壊滅させたというわけでして。

 彼らのやった悪行の内容を聞いてカッとなって潰した、というわけではないのです、誓って。

 ……やはりそれもあります、嘘はいけません。

 ゴホン。

 しかし、全員捕縛したと思っていましたが残党がいるとは失敗でした。下手に残った小数の集団は、自棄になって手段を選ばなくなることもあり大変危険です。ですがーー私を追ってきてくれたのは好都合というものです。

 ところで、仇討ちでもないなら何故追ってきたのでしょう?

 

「だからよ、こっちとしては一つだけ返してくれりゃそれでいいんだ」

 

 返す。

 はて?

 

「返すとは、一体何のことでしょう」

「しらばっくれても意味がないぞ? こっちは減ったとはいえ」

「十一人、ですか」

「ぐっ……」

 

 気配は確認し終えています。あえて川原で川を背にすることで、一方向に彼らを揃えて分かりやすくしたわけです。

 目の前に見えている八人に加えて、後方の林に三人。恐らくは飛び道具。

 

「あなた方がアジトに貯めていた盗品なら後から片付けにやって来た領主の兵士が回収したのです。私の手元には何もありません」

「そっちじゃねぇよ! 洞窟の方のだ!」

「洞窟……?」

「……ほんとに知らねぇのかよ」

「そう言われましても」

 

 知らないものは答えようがありません。カマをかけて情報を引き出すようなことは苦手です。それはノゾミのような人がやることで私の役目ではないでしょう。

 

「いや、あれだけ分厚い入り口の錠前をたたっ切れるような奴はこの辺にゃいない。そして、あの晩あそこで三十人以上を剣でぶちのめした奴がいる。おめぇ以外に誰ができるってんだ」

 

 これはどうやら、自己完結されてしまったようです。やっていないのにやったことにされるのは困ります。

 

「そう、おめぇしかいねぇんだよ。これ以上とぼけるんならこっちもやるしかねぇ」

 

 説得しても聞き入れられそうにないみたいですし、そろそろ会話を締めましょうか。

 

「失礼。まず、盗品を更に盗んで懐に入れる趣味はありません」

「『石ころ一つ』、返すだけで手を打とうって言ってんだぞ!」

「たとえ石ころ一つ、仮に持っていたとしてもあなた方に渡す義理はありません。そしてーー」

「なんだぁ?!」

 

 私は剣を鞘から抜きながら、こう答えてやりました。

「ーーあなた方を、ただで帰す理由もありません」

 

 それがウミ=ソノダの信条です。

 

 折角、向こうから捕らえ損ないがやって来てくれたのです。逃さず捕縛すれば少しはこの辺りの治安もよくなるというもの。

 剣を構えた私に対し、彼らは半円状に広がりこちらを取り囲んできます。

 

「一人で突っ込むな! 距離を取りつつ動きを封じろ!」

 

 中々考えますね。事前情報から一対一では勝てないと判断、こちらの動きを制限して後ろから弓で狙い打つといったところでしょうか。悪くない作戦です。

 私が、彼らの思うところの剣士であったならばですが。

 詠唱(カオス・ワーズ)を小声で口ずさみ、後は発動させるだけ。

 そう思った瞬間。

 

「やっほー! また逢えたねー」

 

 林の方から、なんだか見覚えのある女性が。

 

「なんだ、てめぇ……ぁあっ?!」

 

 驚くのも無理もありません。

 手に、男を引きずって現れたのです。

 それも……三人。

 

「いやー、なんかそっちを弓で狙ってるからさー。とりあえずやっといたー」

「な……な……」

 

 お相手も、よもや新手に三人が一瞬でやられるとは思っていなかったでしょう。呆気にとられているようです。戻ってくるのをお待ちする必要はないので、こちらもさっさと終わらせましょう。

 

「コーサカさん、跳んでください!」

「ほいっ」

 

 ピョンと一跳ね。咄嗟の呼び掛けなのに凄い跳躍力です。それなら十分。

 

「地霊咆雷陣(アーク・ブラスト)!」

 

 言葉を解き放つと同時に、私の足元を中心に川原全体に光が奔り、野盗に襲いかかり……。

 彼女が地面に戻ってきたときには、男達は全員痺れて倒れていました。

 

「おぉー、お見事ー」

「かっ……てめぇ……魔道士だったの……か」

 

 最後の気力で、私に疑問をぶつけながら気絶。流石にリーダー格だけあって根性がありましたか。

 

「あ、それ私も思った。魔道士だったんだね」

「いえ、私は魔道士ではありませんよ」

「そうなの? じゃあ前は剣を使ってたから剣士?」

「でもないです」

「んんー? じゃあ、何やってるの?」

「私はーー

 

ーーただの歴史研究者です」

シホウサン ワー(サークル四方山を称える話・・・・・・ではない、いつかしたい)

たくさん貯まったので吐き出し

 

政治的であるということ

(取り留めのない話)

人に自らの憂いをさらけ出すことをよしとし、人が自らの憂いをさらけ出すことには寛容でない場合
それは人が離れる最大の原因となりうる
理解を示していなくてもその振りをして欲しいと望んでいるだろう人には、それが自分の法を汚さない程度には対処してやるのは悪いことでもあるまい
そこで突っ張られてしまうと相手は不満を、表に出すか内に秘めるかはともかく、溜め込んでしまう
自分が我慢するか相手が我慢するか
これは悩ましく、ストレスの種になりがちだ

コミュニケーションが我を通すものか否かというのは国や民族によって異なるだけではない
もっと狭い、実際は人の組み合わせの数だけ無数に種類が存在する
類型化して単純にしないと説明がつかないだけだ

少し話をずらす
日本人……という括りにするかは難しいが、釣り合いの文化というより「我慢し合うコミュニケーション」というものがある
これは「誰かが意見を通すときは他の誰かは損しているはず、皆がそれぞれ損をしていくのだからそこは耐えてくれ」という釣り合いの取り方だ
マイナス方向の均一化である
プラス方向の均一化に対して何のメリットもないのではと思うが、『限られた資源を分け合って最大限に母集団全体を存続発展させる』という条件においてはプラスより機能する
資本主義とはおよそ噛み合わないように見えるが、国家そのものがある種の成長方向性を定め国民がそれに沿って悩まずに進んでいくのであれば、爆発的に機能しうる
国家社会主義……共産主義に最も適しているのは日本人だと言われる所以である


それなりに人々が豊かになり個人の意思の自由が尊ばれるようになったとき、成長の方向性が見失われたとき、後続の国家に優位性を奪われたとき
マイナス方向の均一化は事態を悪い方向に差し向ける
「お互いが耐えればいい」が、デフレを誘発し続ける
「皆耐えてるんだからお前も耐えてくれ」、が基盤の中小を崩壊させる
「皆我慢してるから」が肝心の未来への投資を鈍らせる
これは日本的組織学の組織の衰退期との兼ね合いもあるが割愛する
さて、話はそれまくってるようだが大事な話はここからだ

ネット上におけるコミュニケーションは、ある種『旅の恥はかきすて』的な発想を包含していることは否めない
コミュニティに属しているようで実際は属しきれていない場合、ここまで述べてきたマイナス方向の均一化……つまり我慢しようとは思わないということだ
これはネット黎明期において大変よい方向に結び付いた
我慢しすぎはよくない
我慢とは何も発信しないことにもつながりうる、抑圧された精神の解放の仕方は種々あり、その方法と場所を提供された人たちは華やかにそれらをやったと言える
悪い方向に進めたものもあるが、善悪と解放とはまた別の話だ
転換点は来る
TwitterSNS)が現実的なインフラと化してしまったところで難しさを生んだように、コミュニティがコミュニティとして確立してそこに現実的な人間の繋がりが強く出た場合果たしてコミュニケーションの取り方はどうとらえるべきなのか?
これは現実でも往々にして起こりうる問題だが、Twitter上のそれはさらに複雑な問題をはらんでいる

自分の属するコミュニティに対して抱いている感覚などそれぞれ違うに決まっている
Twitterというツールそのものに対する感情だってバラバラだ
フォロワーに抱いているものだってそうだろう
ところがその人を示している?だろうアカウントそのものに対する認識すら違うというところがポイントだ
起点はそこにあるはずなのに、アカウントに関して考えていることが全く人それぞれなんだからめんどくさい
替えの効くものと思っているのかどうか……現実には例え場所や状況によってペルソナを被っていようが個人は個人として認識されていることに変わりはない
偽名を使っている場合はともかく、職場と家庭と友人間とで演じ分けをしていてもAさんはAさんなのだ
足跡は残ってしまう
アカウントがその人であることを示して確定させるものであると考えるのと、いつでも捨てれるものであるという発想とは交わりはしない(Twitter社の都合でいつでも消えうせる儚いものと考えるのはまた別の話

フォローフォロワーに対する考え方の違いも一つにはそこら辺に起因しており、来るもの拒まず去るもの追わずとは簡単に言えるけど、邪魔っかしいから最初から拒否するというのも自衛手段だし無駄に多くても仕方あるまいと考える人もいる
リスト分けするのもめんどいし

TLをどうとらえるかというのもまた違うわけだ
目の前のことなのか、どうでもいいことなのか
相手がそれなりに喋り合う付き合いはある人なのか、それとも関係は実際はないどうでもいい勝手に喋る謎の存在なのか
勿論どちらもありうる
どちらもありうる、混ざっていてもいいし同じ存在が日によって切り替わることもあるだろう(人には機嫌というものがある

私は古い人間で、相互にフォローした上でリプする人はそこそこ選んでやっているしそもそもフォローを積極的にしたくないという感覚を持っている
とても上手い私好みのイラストを描いていても、日常ツイートが性格破綻者で見てるだけで気持ち悪い人がいたらその人のイラストをそのマイナス面を考慮せずに見ることができるのかというと私はそこまで聖人ではないからだ
(こいつは性格悪いけど絵は上手いから買う、という悲しい前置きをメモ欄に書くやつを自分から増やしたくないのである)
コミュニケーションを取ってもいいかなと思った人を選んでいる
それは言わばコミュニケーションを取れると自分が推挙して選んだわけで、その人に一定の信を置いたということだ
その人がちょっとやそっと自分にとって気に食わないことを言ったり、自分にとって不愉快なことを発言したとしても一度置いた信を簡単に翻したくないのである

Twitterを重く見すぎではと思われる人はそれはそれで一つの生き方だし気楽に使うべきものでもある
私自身徹底できてるわけではないが、そうありたいと考えているにすぎない
ほいっとフォロー返ししたりもしている

こう考えたときに、なるべく自分の発言にも一定の注意を払う必要がある
あちらをたてればこちらはたたないし、こちらを立てればあちらは立たない
とはいえ、自分の言いたいことを全部言えないのならTwitterやってる意味もない

ようやく本題に戻るが、この発想こそ【政治の基礎】の一つにあたる
他者への思いやりとは、人間の中に自然に沸き上がるものでなければ本来は教育で根付かせるものでもなく、自身のコミュニティにおける立場と相手のことを考える想像力から発するものだ
それが計算から来ない方がなんとなく漫画の主人公的でよいと思うかもしれないが、そんな人間は計算で動かない以上ありがた迷惑もやってくるものであり大層危険でもある
計算であることを見せる必要はない、時には見せてもよい

教育で根付かせる必要があるのは、コミュニティ内で各人がめいめいの想像力だけでそれを行った場合、差がついてしまって運営に不都合だからだ
また、一つの思想に統一することが一体感を生むのはこれもまたコミュニケーションの妙と言うものである

政治的でないことはない
三人よれば公界とはよく言ったものだ
自分を考え、相手を考え、発する言葉に重きを置く
この基礎こそ難しいのだ


ところで
Twitterの問題点は大通りで叫んでしまうのでその話題に関係ない人に届いてしまうことである
別垢を作るのは、別の空間別の仲間内での話ですよと訴えてることだし
鍵垢を作るのはほんとに身内だけの話ですよと言っていることになる
のだろうか?
wwwに発信している以上中々その言い分は通用しない気もする(鍵かけてると許可している人以外には秘密にしたいと見なされるけど

TLでフォロワー同士が喧嘩(not議論)してるのを見せられるのは中々めんどくさいよなぁ、DMでやってくれんかなぁと言えるだけの心を持つべきよな

 

絶対普遍の価値観という幻想への挑戦は続く

(箇条書き)

なぜ人は共通の基準を求めるのか

今考えているものはあなたの今までの経験を基礎としているはずだ
そもそもこのような疑問すらも、実は砂上の楼閣にすぎないことに気づいた上で議論すべきなのだ
コミュニケート
道徳
社会
集団でいきるために必要だったものは
今後何が尊ばれるというのか
イスラムの強さ
キリストの強さ
揺らぐ欧州
フランス発の思想たちの問題点
脱欧論
日本にはキリスト教はないんですよ助けて


カオスの勧め
疑え、もっと疑え
疑うことは争うことではない
しかしそれもまた同じ価値観を持たねば喧嘩になる

 

借り物の言葉とは

分かりやすい非難の言葉
相手が考え無しに人の説を引用して自分の論としている時に使うものだが、果たして借り物でない言葉とはなんなのか
直喩を直に捉えてしまうと、借り物でない言葉などまあほぼあるまい
エスペラント先生ならともかく
借り物とは何をもって……誰かの言葉をそのまま使ってるならともかく、説となると借り物なのかどうかの判定は難しい
理解してないとかなら判別が簡単だが、至極単純な説であったなら理解していないと言うこともないだろう

判定基準は結局相手が納得するかどうかになるのか
だとすれば借り物かどうかなど実際は分からないのだから発言者を馬鹿にしてると捉えられることも往々にしてある(実際の知能は別として
ならば、余り気にする言葉ではないのかもしれない、そもそもその言葉を使わずに論じあって翻意させればよいはずなんだから
それができないときに使いがちなので、そうならないように気を付けねばなるまい

 

人に物を申し上げる時に感じる、他者との距離の測定の難しさ

(やるせなさ)

相手を見て言葉を選ぶべきなのだろう
しかしツイッター上(Twitter上は特に)繋がりと言うのが漫然と、希薄さを漂わせる
繋がりに依存しているくせに、繋がりに対する受け止め方が繋がらない他人でしかないのである
フォロワーを「自分の言うことにたまに相槌を打ってくれる」「時に有益な情報を流してくれる」便利なやつ……と誰もがそこまでドライに見ている訳ではないだろう
しかし、Twitter上でできた相互フォロワーの関係とは他の場での関係がない限りその域を脱しないことの方が多い
一方向がそうであり、逆はそうではないと言うケースもありうる
そしてそれらが複数絡み合っていき個々のTLが作成されている以上、個人の憤りはともかくTL上でフォロワー同士がいさかいを始めることも往々にしてある
君らは何を争っとんねんと
TL上で争い始めるとそれを見なければいいとはいえやはり気のいいものではあるまい、議論ならまだしも完全に八つ当たりのとばっちりから喧嘩し始めてたら最早地獄だ

それをスルーすることができるのかと言うととてもじゃないが心の弱い私には堪えがたいのである
そこでエアリプで落とし所付けろ、言外にいい加減にせーやと言ったら、「関係ないだろ」と言われてしまった時の気持ち
こればっかりは「確かにそうだね私関係ないね」と言ったものの、(そっかー、まあそうだけどその発言はこれまでの関係性を簡単に打ち切るものですよな)とならざるを得ない
その場の言葉でしか関係がないのに言葉を受け付けないならそれは終わりだと思わざるをえないではないか

【自分は言いたいことを言ってもいいが、人に言われるのは嫌です】
と言う人間と話をしたい人はいまい
いや、それでも顔を付き合わせないといけないのが社会にはあるだろう
SNSには無い
そうなるとこれまで私が感じていた距離と彼の中のそれとは妄想が一致していなかったということになる

とはいえ、一過性の激情によるモノだとすると可哀想なのでほったらかしにしておいたのだが
何かツイートを全部じわじわ黒歴史クリーナーで消しながら「どんどんツイート減ってる」とかたまに呟くんだからどうしようかなぁと思うもの
自分から殻に込もって緩やかに自殺しながら「あーもうすぐ死ぬ」と言ってるのを見せられるのは当て付けだとしても人間性を疑う
というのも一過性の激情の反動から来る鬱かもしれないのでそのうち戻るかもしれない

が、どこまで付き合うべきか悩むところではないだろうか
ちゃんと考えて「言葉をかけない」という選択を取るべきだったかなと思わなくもない
仲裁は立場・立ち位置の強い人のやることだ、纏められないならやるべきではない
適当なことを言うべきでなかったと反省する
なだめられるようなことをされたくないという彼のプライドを分かっていながら自分の気の悪いTLを収めたいという都合を優先したのはまずかっただろう
八つ当たりなのが分かってたから見苦しかったのもあるが

 

ファンの消費を投資であるという

(本項は支離滅裂)

確かに商品が売れれば次の商品が出る可能性は高まるのだから、好きなコンテンツに金を注ぎ込むことを投資というのはそうだろう
しかし自分は投資だと思い込むことにしてるとTwitterで言うのはともかくそれをRTする人たちは何を思ってRTしてるのか分からない
素敵な思想だと思ってるのだろうか、多くの人に投資して欲しいのか
たとえそれが形上投資になっているとしても、それを投資であると思ってしまうのはおこがましくもあるのではないか
パトロンであるという気持ちが芸術を育てるのであるならば大衆芸術なんていりやせんわな、そんならAKBの選挙を馬鹿にできん
金持ちたちのおこぼれをもらう……というのはそれはそれでよいし、日々の糧に印刷代にときちんともらった分の対価を払うのはそれはそれでよい
しかし投資という概念を持ってしまったらそれはもう、言い訳だろう
言い訳をもって金を使うことの抵抗を薄めるのが悪いわけでもないが、良いわけでもあるまい

と私は思う

これは悩ましい問題だ、別に金が悪いということを言いたいわけではない
金は大事だ、何かにつけて金は必要だ、大きなコンテンツには膨大に必要だ、個人ですらもたくさんいるのに(いらないやり方はあれども
それを集めるのはよいことだが、ファンの側が投資しなきゃとか投資が大事とか言い始めるのは何だかこう恐ろしいものではある
クラファンとは訳が違う
金をたくさん払ったやつが当該ゲームで強いとかは別にそれでいいし、金をたくさん払えばいいグッズやいい席を取れるとかは当然だが、それらを投資という概念に置き換えるのはなんだかなぁとなったりもする
でもそれはそうであるといやそうなので否定はできない
むしろ余程正しいのだが、私がなんやかそう思えないのはなぜなのか

たぶんこれは私の方が古い考えなんだと思う
例えばこれが、「新しい料理屋ができて気に入ったけど、まだ客が少なそうだからたくさん足を運ぼう、友達も連れていこう」だったら何のおかしいところも感じないのだ
投資という言葉をわざわざ使わないだけで立派に投資しているとも言えるだろう(本当?
それと何の違いがあるのかというと何の違いもないはずだ

そうなると、『投資』という言葉そのものに対してネガティブイメージを持っているのか?
恐らく持っている
持っているのはネガティブイメージというよりビジネスライクなイメージだ
つまりあくまでコンテンツに対する一般的なファンが使うなら、ネタで言ってるつもりであって欲しいのだ
本気だとしたらほとほと困るやつ

だから、それを発言するのは別によい、私もする
そいつを【拡散するやつら】に対して気持ちの悪さを覚えるのだ
なんで、それ拡散したの?
え、本気で……なの?
だとしたらやばくないか……とね

 

 

作品の正しさとは、正しいファンとは?

整合性、納得、人それぞれの矜持
原作狂信者を家畜と罵ることを間違いと言い切れるのか?(礼儀の面を除いて)

映画大好きフランちゃんを読んで


東方ソシャゲのカタストロフ?の話

人がある種の感情を持つことを否定できる術はない
しかしそれは議論に出されても困るものである
つまりはじめから議論の余地がない

 

番外

社会学者と民主主義と大衆政治)

結論がでない話に興味を持たせるためには
社会学とは新しい主義主張を戦わせるための学問ではないが、政治及びメディア、現代社会情勢と密接にならざるを得ない
だからといって彼らを報道の舞台に招いてさも権威あるかのごとく振る舞わせるのは見ていて中々いたたまれないものだ、振る舞う方も振る舞う方だが

 

いわゆる革命家が持て囃されるのは、停滞的な時勢を打破することをもとめられるからである

つまり『現状に対する戦争』である

戦というものは終着点を持って始めねばならないのだが、大衆心理というものが現実的な目標よりも【薔薇色の未来】を見がちであることは致し方ないことである

これは大衆というものを構成する個個人がが愚かで先見性が無いから集合的に愚かな考えに至るということではなく

群体としての大衆が物事を決する際に多数決を採用すると、『現状を打破するために活動を始めたのに妥協をするとは弱腰である』という決着に陥りやすいからだ

一旦掲げた看板を外せなくなる、外すことを恥であると感じる人が多いと特にそうなる

いわゆるブレーキがきかないというやつで、【ブレーキがきかないならアクセルを勢いよく踏む人間がどうしても持て囃されてしまう】

まさに衆愚と言うべきなのだが、民衆個人個人が愚なのではなく、大衆というものが愚に走りやすいことを指す

 

水夫がたくさんいてもいいし、それぞれが行きたいところを主張して議論をするのはよい

漕ぎ始めてからも議論をし続けるのも大事だ

だが、船頭は一人に定めなくてはならないのだ

アテネ民主主義の全盛期にはペリクレスがいた

アメリカは民主主義の国ではなく資本主義の国だ

フランスの政治が彼らの歩んだ歴史を見て羨ましいと思えるだろうか

ゆえに私は民主主義をそこまで愛していないのだ

だが、こいつは麻薬みたいなもので一度吸った人間の心を掴んで離さない

ゆえに私は政治的な見解から、止むを得ず民主主義を推戴するのである

グラブル 半額 やることメモ

【注意】

旧石新石マグアニの交換アニマ数減少は12月19日の更新から

正直今回の半額中に交換して連戦するのはちょっともったいないのだが、そうはいってもやれるタイミングとやる気のタイミングというのがあるので早めにやっといた方がよい

目標

メタトロンアニマ 500(トータル)

ヘクトル篭手 2セット、8本

オメガユニット 23個

光、土のルシHL用セット完成

 

ルシオ、シトリ、コルリ、光サラ、イオ、μ's、ジーク、アンリエット、クビラの育成

一応光サルとソフィアも

SR・Rキャラもレベル上げ

 

スター4凸まで(今SR

 

スピーカー土・水&金重光&ジョンドゥ光

 

サラーサ4アビ

やること

【毎日やる】

島H全部

マグナ全部

討滅戦マニアック全部

天司2回

RQ

旧石HL全部

メタトロン2回

ヘクトル

RQ

つよばは

古代布2回

アーカルム2周

 

【救援】

メタトロンヘクトル

メタトロンアニマ400まで行ったらヘクトル

 

【連戦】

アルバハN連戦

ルシN連戦

 

よわバハ連戦×2

グランデ連戦×3

アカシャ連戦1~2

 

ティアマリス連戦やりたい?

 

【それなりに積極的に救援入る】

アルバハHL救援

新石マルチ救援

グランデ救援(ちょっと銀天足りないから)

 

【気が向いたら】

ギルガメッシュ

 

そんな感じ

スタリラ~地獄のシリウスイベントをへたくそな無課金が走り終えた感想

前置き

先日書いた日記

 

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

 

先に謝りたい、これは全部嘘だった

嘘だと言ってよ、バーニィ

 

ーーー

あるる、いいかい、よく聞いてくれ

この日記の中には俺の証言を収めた事実や証拠の画像が入っている

このサービスが過疎になった訳を知る限り喋った

もし俺が寝たら、これを本スレに届けてくれ

スレ民が本当だと信じてくれたら、このプレイは救われると思う

俺が直接運営に報告しようかとも思ったんだがなんていうか……

そうするのが恥ずかしいことに思えて

ここで戦うのをやめると、無課金無課金でなくなるような……

ガチャ確率が憎いとか、(もうプレイしてない)フォロワーたちの仇を討ちたいとか、いうんじゃないんだ

上手く言えないけど、あいつと、運営の理不尽と戦ってみたくなったんだ

俺が無課金兵だからなのか、理由は自分でもよくわからない

あるる、俺はたぶん★4確定ガチャチケで爆死するだろうが

無理かもしれないけど、他人のガチャ結果を見て自分の手持ちキャラを蔑んだりしないでくれ

これが俺の最後の願いだ

もし運よく生き延びて御者イベントが始まったらさ、必ずこのフロンティアに戻ってくるよ

遊びに来る、絶対だ

これでお別れだ、あるる

元気にガチャれよ!

美空によろしくな

ーーー

 

もっと上手く走ってる無課金の人がいるのは知ってる

最終的に

まずはイベントお疲れさまでした

かなり多くの人が「今回はパスする」とサポートのコメントで表明するくらいにはアレだったが、200周するにしろある程度の目標まで走るにしろ、走った方はATEAMに対する付き合いがいいと言わざるを得ない

かくいう私もその一人である

f:id:kisamoko:20191206140445j:image

これは今日(20191206、イベント最終日)の13時47分頃に取ったスクショである

ここから14時までに滑り込める人はそこまでいまいから1200人程度が200周に到達したものと考えてよいだろう

ダメージ的にもギリギリで倒したはずなのでここが1020万ラインだ

 

 

そんなことより特攻を見て欲しい

比較資料として前回の最終画像を見てみよう


f:id:kisamoko:20191206140856j:image

 

!?

 

そう

前回より特攻を稼がなければならなかったのだ……

ではもう一度、今回のイベントが前回から仕様変更された点について見ていくことにしよう

仕様変更点のおさらい

・期間変更等

20日→14日になった

★4チケが200周なのは変わらない

代わりにSPチケットが毎日1枚と課題で4枚もらえたのでプラスマイナス、マイナス約18周である

マイナスだよ(ログインボーナスのチケットは無くなったから)

 

・順位が周回でなく、ダメージに

200周で止める人が多いということに気づいたのか、順位をダメージランキングに切り替えた

余り意味はない

1000位目指した人には迷惑なことである(同周同位なら上位の報酬を受け取れる可能性が高い、ダメージでは大概一人一人順位差がついてしまうから

精神的には、オーバーキル時に今の順位が仮初めであるというのがそんなに嬉しくなかった

結局は一緒なのだが……

 

そして問題となったのは次の点である

 

ボスのHPがきつかった

・200周時点のHPが3分の1になった

・代わりになんか前回より硬くなった(正確にはダメージが伸びない)

 

このことと

・サポートひかりのクリティカルバフ+きらめき回復を今回は使えない

ということを加味して

前回の日記の時点では、「少し必要な特攻は減るだろう」なんて呑気なことを言っていた訳ですよ

 

そんなわけないだろ

そんなわけはなかった

考え違いの原因

勿論【サポートひかりのクリティカルバフ+きらめき回復】はイベント単体ボスを倒すという意味では実に噛み合っていた

こいつがいなくなることで、きらめきを余分に稼がないとだし、単体CAにクリティカルが乗っての大ダメージを出せなくなるし、CAターンがバラバラになって通常actとの兼ね合いが難しくなるしとかなり辛い

 

しかしそれ以上に酷かったのは、珠緒が想定(勝手な)以上に硬かったということである

そして、その事に気づいたのが遅すぎた(90周目くらい)ということ

 

最終的なダメージでみてみると、メモワール等の構成を変更していないロビ純の1Aで前回は45~47万ぐらい出てたのが今回は19~21万くらいである

HPが1/3になったかわりに与えられるダメージも4/9になっている

 

……??

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ほとんど比率かわんねーな??

 

で、なんでこの事に最初気づかなかったかっていうと

最初はすーぐに倒せちゃうからですよぉ!

最初の周回の珠緒はすぐに死ぬので、ダメージ量を計算してなかった

上位陣は前と同じように進めているように見えたので、まあなんとかなるだろうと油断したのはこちらが悪い

 

こちらが悪いのか??

 

これは、罠だ

完全にこちらを羽目に来たである

意図してないとは思えない、わざわざこんなことしてきた理由が不明だ

 

そもそもこんなアホらしい仕様変更(数値だけ下げたが比率は余り変わらない)をする意味などどこにもないではないか

 

インフレ楽しいなぁというのを体験させたいだろう仕様なのに、数字を1/3にする意味がありますか?

 

「ランキングをダメージランキングに変えるから、1/3に圧縮した方が逆転できる目が下位にもできて皆競うかもしれない」とか考えて圧縮したというなら、それは余り意味がないと伝えないといけない

そうでないなら一体何のためにこんな詐欺じみた……失礼、誤解を招く変更をしたのか

 

そりゃこっちがHP下がったなら少しは弱くなっただろうと勘違いしたのは悪かったとは思う

でも、それは普通そう思うよぉ

 

もしかしたら私がお知らせ読まないマンであった可能性を考えて調べたところ「変更:BOSSの強さ・特効のバランス」って書いてあっただけだった

 

うーん、それだけで理解しろってのはきつないかな!

 

一般的に考えたら前回の積極的に遊ばれなかった反省を踏まえてちょっと楽してプレイできる仕様にしてくると思うジャナイデスカ

何も変わらんどころかサポートのせいで逆にしんどくなってるのは、私うまく笑えないよ……

 

リカバリー大変

さて、175周目くらいで1回負けた

178でも1回負けて

 

180周目で6回負けた

詰まった

特攻が足りない、明らかに足りない、具体的には200%くらい足りない

宝箱を開けども開けども花束とコインが出まくる

185周目でも3回負けた

180~187までにトータル12回負けた

その20周の間に宝箱23個開けて特攻が150%上がった

……ところで1周すると最悪5%上がるんだけど?(4/23しか特攻引けなかった模様、叫びましたよ流石に)

 

188周目で、そもそもメモワールの編成の仕方が間違えてることに気付いき、以下200周までは4回負けに抑えることができたのは助かった……

それでも4回負けてるらしい

 

最初から気づいていれば、負けを減らせたじゃろうに

石が吹き飛んだ、昨日から今日の昼にゴールするまでに3600石使ったよ……(トータル5500石消費)

編成


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苦肉の策

見直し点は2つ

クロディーヌに速やかに死んでもらうため、メモワールを無くした

これでも3ターンかかる

うっかり真矢様が暗闇をつけると生き残ってくれてactが大変なことに

今回もチェシャ猫つかさとの交換を考えたが、あいつの2種類のACT3は進行の邪魔なので却下された

しかしそっちの方がどう考えてもよかった(きらめき回復が大きいから)

 

・他のキャラのメモワール

前回はサポートひかりのパワーで速攻クリティカルCA打てば押しきれたが今回はそうはいかない

サポートとして単体に打つには余りに貧弱な3人が揃っている

ということは9ターン回す間にCAなんて一発しか打てやしないのだ

むしろ通常のダメージを増やすべきなのである、CAダメージも増やせればベスト……

 

ということでこうなった

こうなってもきつかった

 

本音を言えばメイド真矢を単体CA強いキャラに切り替えたかったのだが、そんなキャラはおらんかったわ……(強いて言うならドロシーあるるか、背水効いたお嬢様なななんだが)

 

・サポート

香子一択

正直どれでも変わりはないのだが、一番ダメージソースになるのが香子だった

大体スタンやAP増をした所でダメージを伸ばせるわけじゃないんだ、ダメージが欲しいんですよこっちは!

 

換装した間奏

辛すぎた

後4つ本当にあるんだろうか?

見直した方がいいよこれ、違うことしよ?

ほんと

 

次はクリスマス復刻らしいけど、復刻はいいから違うことしよ??

ほんと

クリスマスに新イベントやったら、皆少しは楽しめるかな……

フロンティアの章はなんか怖くて読めてなかったので、この後読みたいと思います

彼女たちが幸せならいいよ……最初落とされるけど多分

 

案ずるな

こんなに仲間がいるじゃないか


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1200人の頼もしい仲間たちが

スパルタの2.4倍だぞ、ペルシアなんぞ押し返してくれる

190周くらいで詰まって終わった人たちの気持ちを考えると胸が痛い

 

キリコと一緒に御者まで付き合ってもらう

最後に


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 (11/38でダブりを引く)

(それを連続でやったということです)