ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

踏み出す勇気、最初の一歩(ラブライブのSSを書いてみた話、その他

◎作品はこちら


CPはことまき、900文字程度ですので60秒くらいあれば読めるかと


◎経緯

ついにラブライブのSSを書いてしまった
いや、先月くらいから色々書いてはいたんだが形にならなかったというのが正しい
もっと正確に言うと形になりかけてるけど途中でほったらかしになって他のことをやっていた

東方同人は買い専で通してきた
いや、一度はSSを書こうとちょっと考えたこともある、しかし余り形にならずに日々をすごしてしまった、周りにSS屋の知り合いもいなかったし…そもそも小説本あんまり買ってなかったし…
アイマスではSS書く気は余りおこらなかった、それはモバマスでもそう
なのは、けいおん、まどかも消費一辺倒だった
というか基本的に消費者として遊んできたところがあるのでどうも創作畑に足を踏み入れるのが怖かったところもある
うん
過去の戦友たちはPBW(http://t-walker.jp/)で遊び続けてるのに自分はRPが苦手すぎてはまれなかったというコンプレックスは多少あった気はする
だってー、無理だよー、TRPGもまともにプレイできないのに!
自分の考えたキャラ動かすとかほんとほんと無理

と思ってた
しかし、半年前からラブライブSSを読もうと思い始めて、ばさばさと読んでいくうちに思った
具体的には、特定CPを除く全カップリングの人気上位(~★20くらいまで)をほぼ読んで、パロディ系も気に入ったものを片っ端から読んでいって、思った

…パロディSS、書きたい…
…なんかこう、自分で書きたい…
…いや、無いなら書くしかないのでは?…
…設定が大量にあっても意味が無いのでは?…

この思いを持って僕ラブ15に参戦した際、
先日の日記…新刊感想の中でも触れていたのだが、コス苔(https://www.pixiv.net/member.php?id=15531418)先生に書きます!と宣言して以来色々考えるところがあり実際考えたりはしていた
というかそれ以前から色々考えてはいたのだが頭の中で自称超大作の掃き溜めが出来上がるだけだったという話である

その後、幾人かのSS作家さんをフォローしてみて生態を探りつつやる気を充填して行った
フォローを返してくださった方はありがとうございます

んで

ねぎしそ(https://www.pixiv.net/member.php?id=7659102)先生のおかげで、ほのうみでまずは書こうかな…と考えてみた
多分に失礼な事を投げかけたのに優しくエアリプしてくれる氏の心意気に感動したところがある

そして書き始めた…!
しかし、何か書き始めるとやけに長くなっていきとめどなく話が流れてしまったため途中で挫折
今も燻ってるのでそのうち再開します、半分(1万字)はかけてる、半分はかけてるんだ…!でも多分ここから1万5千字必要という概算
プロットには「軽い」SSと書いてある、軽いとは一体何なのか

何か気分を変えて短いので一本書いてみようかな、と思いつつ考えていた
いきなり長いのを書こうとするから死ぬのだ、短いシチュエーションSSで考えて練習した方がいいんじゃないか

と、GLFのサークルチェックで遊びながら考えていた

と思ってたらえりうみの人らが何か遊んでた(えりうみ深夜の創作)ので私も「えりうみ」、「夏」で考えるかと思い立った
しかしワンライの時間に合わなかった
まあそれでは勿体無いので色々考えてみたのだが、考えるにつれてあれこれ考えてしまう始末、これでいいのかあれでいいのかあーだこーだうんぬんかんぬん
タイトルひねり出すのに3日くらいかかってるうちに中身書きゃよかったんじゃとか思った

というわけで悶々とした日々をすごしてきたのである

◎突破口

さて、悶々としながら昨日面白い話題をツイッターで目にした
例の「冷やしトマト」のあれである

ほーん、あほな記事やな、t基爆釣、と思ってみてた

が、ここで事態が変わる
Berylさんhttps://www.pixiv.net/member.php?id=18484827)が
「「こんな話題回ってきたんだけど」とか言ってまた真姫ちゃんとことりちゃんがいちゃいちゃしてたりすると、すごく素敵ですよね」
って呟いた

それを見た私はこう思ったのだ
「母数の多い集団(要はメジャカプ)だったら、こう誰かが日々の話題すらもネタにして作品を作って投げたりするんだろうなぁ…しかし母数の少ない集団(マイカプ)では誰かががんばらないとそういうことってどだい不可能なんだよなぁ…」
と思ったのだ、寂しい話である

この時点ではまだ書こうとは思ってなかった、ちょっと考えたけどしっかりは考えなかったんだ

ところが…夜に…
https://twitter.com/nisi_yuichi/status/878216722871762944

おぁあん!りんまきで!敏感に!ネタに反応していく人がいるー!
いや、りんまき勢は一つの勢力なのは勿論重々存じ上げてるのだが、ここまできっちり回答を出されてしまうか、母数の多寡など関係なかったんじゃ!
と思ったのだ

これではいかぬ、何かこう…何か、あれやん!勿体無いわ!
助太刀するというには余りにも弱い刃ではあるが、何かことまきで出しておこうではないか!

というテンションに突入した

何だこれ

しかし、意外とこういうよく分からないハイテンションというのは何も考えずにとにかく1作出すという観点において非常に重要だと思い知らされる


◎足踏みの理由

1.頭の中で出来上がった時点で満足する
2.文字として出力するのが恥ずかしい
3.考えすぎて熱が冷める
4.他人の文章と比較する


個人的な主な理由を書いてみた
いちいち触れるのが何とも情けないことではあるが見ていこう

1.
何かね、頭の中で出来上がるとそれで満足しちゃうんだよね
頭の中でプロローグからエピローグまで走破しきったお話がいっぱいあります

出来上がっちまった…!
もうええやん…

ソレジャダメナンダヨ

2.
さて、頭の中で名作が出来上がった
それを具体的に文字に落とし込もう…


ぜってぇ面白くなくなる、これぜってぇ面白くなくなる
自分の頭の中の妄想を文字に落としたくねぇ!!
後、文字に落とすってことは基本的に誰かに見せることになるんだ、これ恥ずかしい、めっちゃ恥ずかしい
こんな面白くないものを世に出したらネコミミ于禁殿の如く憤死せざるをえない

3.
表現とかささいなことで考え込み始める
ひどいとタイトルが思いつかなくてしょっぱなで死ぬ
時間だけが無情に過ぎ去る
情熱は冷める
それをとめることは難しいのだ

4.
どうしても色々読んでいると他の人の名作が脳内にちらつく
だめだ、だめなんだがちらつく
これ、面白いのか…彼らに比べて面白いのか
というかかけてるのかこれ、語彙力が足りない、文章のテンポ、キャラ考察、表現の豊かさ、人生経験、知識、何もかもが足りない

そして何より、速さが足りない
スロウリィ!俺がスロウリィ!!


だめだ…どうすれば…


◎追い詰めるか、突き抜けるか


ここまで拗らせると並大抵の事では創作はできない、多分

方向としては二つある
・自分を追い詰める
とことん追い詰める
締め切りの設定
誰かに見せることを約束してしまう
ここらへんが鍵

後は余りやりたくないが設定段階で公開してしまうのも手かもしれない
とある御仁は小説は設定の品評会ではないという名言を発しておられたが、SSは別に小説である必要性は無い

・突き抜ける
何らかのテンションや感情をもって自分を縛る鎖から解き放たれる
怒りなんかは実はありではある
まあよいのは憧れとかがいいんだけど、後、名作を読んで感動した勢いとかも使えたら
でも感動すると自分の書かなくてもいいかってなる時もある、創作とはやっぱり飢餓から生まれるのか


一度書き手の仲間入りしてしまえば、気持ち的に楽になる
なんや、お仲間が書いとるしわいもやったるかという気分が芽生える

下手にカッコつけなくなる、既に恥は晒しているのだから重ねても何の問題もない


◎今回は


妙なテンションで突き抜けられた
後、最初はTwitterで小ネタ的に見せようと思っていたのも功を奏した

最初から短いものを想定していたのだから短く適当なものになるのは当然と割り切れたのだ
これは結構大事なところで
会話文主体の方がやっぱ最初は取っつきやすいんじゃないですかね
台詞自体はそこらへんに転がってるからそこまで考え込まなくてもよいし

というわけで900文字程度のものを書けたのだ、よかったよかった

構えすぎると絶対こじらせる

色んな方がそうならないことを願う、まあこんな奴早々いまいが…



絵?

無理(きっぱり










ここからはおまけです
見ない方が幸せかもしれない
書かない方が私も幸せかもしれない














◎作成の流れ


まずテーマ

・冷やしトマト
・ことまき

追加要素1
Berylさんのつぶやきを見ていること

ここから、スタートはやはりどちらか(ことりと真姫)が記事を見てるとこから行くかいな

追加要素2
これに加えてさっきのりんまきの画像
そこに対してことまきのイメージ的にやはり少々優雅さを出してみたいところ

ならば落ち的に「居酒屋とかー、行かないしー的なー
のにするかと考えた


ことりが拗ねた真姫にトマトを振る舞うという普通?の展開も考えが、何かそれではことまきである必要性がないなぁと、考える
ここらへん、このカップリングが書きたくて書きたくてしょうがないから書く!的な発想とは異なるところではあろう、好みだから書くんだけど
不純かもしれないが、わざわざ言わなければ問題はない、言わなければ問題はない
うん?


他にも、「男子力とかいらないしー、もううちらことまきだしー的なー
という考えが思い浮かんだ、こちらは中々悪くない展開になりそうではあった

どっちにしろTwitterではちと考えるのがめんどくさいので作業環境をメモに移した
ついでに、台本形式はやめた


少し喋らせながら考えるかというわけで、適当に台詞を紡ぐ
メニュートークをさせていく、まあ真姫ちゃんならこんなんかな
ことりならこんなんかな、適当に対比にさせとくか
味が薄いな、何か足しとくか

じゃあことりに冷やしトマトを頼ませたらええんちゃうかな
真姫ちゃんのことを思い出して的なー

しかし、それだけだとつまらん
ここらへんで、「居酒屋とか行かないしー」案の方に頭が固まってきて、ならもう舞台をレストランにしてまうかなと
そこは適度にぼかしておいて後でネタばらしと行くのが面白味だろうと

ならまあ、ことりがそう言うこというなら真姫にも反撃させるべきだ
対比で遊ぶなら対比で遊び通すべし

てわけで色々捏ねくり回していったわけです
食前酒ってどうだっけとか調べた
まあそれなりの形になった


ここから推敲


私はあんまり直載なやり口を好まなかったりするので、説明力不足に陥りがちではあります
説明文だと逆にいらないことまで書きすぎでして、要ることが書いてないと怒られるのですが

例として真姫が支払いに言及してる台詞、だけみたら正直意味が通じてくれるのか不安になるし

真姫の候補うんぬんの台詞が伝わるのかも不安になる

会話で遊ぶとどうも説明が蔑ろになりやすい、勿論推理し想像させることがこちらの狙いでもあるけれどあんまりにも意味不明になってはいけない、さじ加減

かといって短い会話に説明をだらだらと噛ますことは余りやりたくない、時と場合によるが雰囲気にそぐわないならやらない方がよい


地の文による間合いの取り方を考え始める
会話オンリーだとどうしても間合いは三点リーダなどに頼りがちになる(内心の台詞で間を取ることもできる
しかしまあ今回はそれでは雰囲気的に微妙

ならば地の文でタイミングやテンポ、間合いを動かすことになる

で、差し込むところに差し込んだわけだが…
ことりが舌を出すシーンで悩む

別に出さなくてもいい
可愛いから出させた
そして、ついでに真姫の微笑みとの対比になる
ただ、うかつに「ことりは舌を出した」、とやると、やたらのっぺりした印象を与えかねない、対比とは同一構文を使うべき時と、逆に変化で味付けすべき時があると考える
のでまあこの形でだしとくか…と思った、個人的な趣味

さらにその後、乾杯前に何らかの文を差し挟むべきか
ここは結構(3分)悩んだ
が、あまり付け足しすぎてもなぁ、という感じである
案としては「真姫が呆れる」「真姫がいつものことだとスルーする」とかを考えたりした
他にも周りの情景とか乾杯に向けた高まり、またはタイミング的ななにかを出してもよかった

でもまあ、淡々とやった方がよいだろと判断し却下した


最後
乾杯して終わりにするか、文字を追加しておくか
締め方は人や文それぞれである
乾杯で終わらせてもよいっちゃよいが、ワインを飲ませたかったので一文いれた
結果的には二文になった、なんかすわりが悪くて…でもいれても結局すわりは悪い、仕方ない

居酒屋じゃねーんだよ感を高めておきたかったので
そんでまあ、ワインなら赤かな、と思ったが(高級ワインの銘柄を調べだしたが決めかねた)、別に赤と白でええかとなった、その方が面白い
するときちんと注文させといた方がよいだろうから、上の方で真姫ちゃんが飲み物を注文するシーンが一応追加された
こんなことはどうでもよいことであるが個人的にしっくりこないならやはりいれておくしかない

さらにグラスの中で揺れるか、静かに揺れるか、優しく揺れるかとか考え始める
しかし静かに揺れるのも何か変ではある
なら優しくの方が二人の雰囲気を描くのに則してるだろと思い採用
じゃあのぞかれた静かな所はどうするか、前の一文で示すか…となった

これでとりあえずことまきの優雅な乾杯シーンを皆が思い描ければ越したことなしということである

タイトルはかなりすんなり決まった
まあ冷やしって言葉のせいだね

キャプションというものを初めて考えたわけだが、こういうのは昔から考えるのが好きなのでこれもすんなり
何か含みとかを持たせるのが大好きだから、こういう時はこういう風にするのだ


最後に「赤と白」を「白と赤」の順序に入れ替えて完成
アップまで込みで一時間半です



◎楽しかった?

うん

でも900字でこんだけ考えてやってるというのはちょっと何かどうなの
そしてたくさん考えても特に作品のよさに繋がるわけではない、思考は大事だがそれより大事なのは案を出しまくることである

会話が好きなんだよね、知的さは出せなくてもやはりキャッチボールというのはお互いの理解度やキャラクタを表しやすいから
勿論仲がいいからといってわざわざ省略しまくりの会話をする必要性なんてないんだけど、ツーカーの会話ってやっぱり憧れるじゃないですか
キャラによるか
ツーカーになる話題とそうでない話題もあるだろうし…ストーリーやシチュにもよるだろうし、それもまた創作の妙というもの、セッティングは自分次第だ

逆に情景描写や動作描写はほんとにへたくそ、というか言葉が思い浮かばない
限定描写していくとか、マイナス描写していくとかっていう手法を考えてはいるけどそれだけに頼りたくも無かったりする…

まあそこらへんはおいおいやっていけたらいいや、またこういうことを書く機会を作れるようにまた作品を書けばよいだけである
それにたまには勉強もしてみたいところだ


色だけはまじで分からんからだめである



◎一応

このことまきが私の考えてることまき像なのかというとそういうわけでもないというとこですね
千変万化、ストーリーに合わせて関係性は変わるものだと思ってるので、今回はこうなったというやつなんです

勿論ことまきに一種の優雅さを感じるところはあるんですが、そもそもキャラというのは固定された記号ではないもっとこう…移ろいやすいものであると考えています

だから中々こう、何でこのキャラ好きなのって言われたら勿論要素的に答えることは可能でしょうけど、全体的に考えて好きになった、ってとこはあるんですよ
入り方として一要素から入ったというのはいっぱいありますがね

そりゃ傾向を判じていきゃ好みってのはあるんでしょうが、例えばメガネが好きだからメガネキャラは全部愛してるって人たちの気は余り分からなかったりします、すまん
何か無理してない?って思う、まあ彼らは好きでやってるからそれでいいんだけど

それと同様にカップリングもこのカップリングのこの点がいい!とは一概に言えなかったり、単に研究不足なのを誤魔化してるだけかもしれませんがね
好きなキャラと好きなキャラの組合わせだから好きってのが最初にあるのは間違いないんですけどもね


◎次

何か悪さを考えてます
できたらできたって言うんでおねげーしますだ



ほのうみは、ちょっと、まって、クレメンス…