ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

Twitterで呟いてたけどまとめてなかったやつとか

読みやすかったです

定期的に話題になるやつの一つ

小説感想で読みやすかったですと言われると作者はどう思うのか問題

 

またいつものかと思われるだろうし、大抵の人……読者は言わずもがな、作者側も建前があるので「どんな感想でもウェルカム」と言うものである

感想もらっておいてそんな文句言うやつはコミュニティにいるべきでない、レベルの包囲網を受けかねない

 

それはさておき、この問題にはそもそも想像している前提条件の齟齬がある

 

多くの人は、特に読み手側は「内容の感想の中に『読みやすかったです』とも書いてある」と考えるものだろう

そしてそれに対してぎゃいぎゃい言う人などまずいない

わざと難解であることを目指した書き方をしていない限り

 

では問題になるのはなんなのかと言えば

「読みました! 読みやすかったです!」

だけの感想だ

 

結構困る、勿論それでも喜ぶべき時の方が多い

実際、私などは常に「果たして自分の書いたものは日本語として相手に伝わっているのだろうか……?」と悩むタイプなので「読めたよ」と言われたらそれだけでも嬉しいものだ

だが、漫画はともかく小説において「読みやすかったです」だけの感想を出されたら結構作者は堪えるものだ

中身は……自分の書いたものに中身はなかったのか……?

 

「読みやすかったです(他に言うこと思い付かへん……)」

「読みやすかったです(とりあえず読んで感想を書いたけどなんというか中身はよくわからんからこの感想で誤魔化しとこ)」

 

なんて悪い方に思うことがあり得ないとは言い切れまい

 

文字とイラストと漫画と音楽と表現方法は数あり千差万別、どの方法が何に優れているとは一概に言いがたいものの

文字屋は話の内容勝負だと思ってる人が多いのだ

それに対して読みやすかったですだけ言われてみたら表立ってはともかく内心は結構辛いもんでしょう

読みやすかったのなら中身も頭に入ってるはずやん、それに対して何かいっとくれや……と

 

とはいえ読者側から考えてみると

たくさんの作品を読んでいる人ほど感想を多く出す傾向にあり、たくさんの中では短い感想も出てしまうだろうからその中ではその程度しかインパクトを与えられなかったということになる

それを発奮材料にして頑張るべきだろう

まあ実際は中身についてつらつら感想をTwitter上で述べることが難しいのでそんなことになるのかもしれないという現実的な問題を思うべきではあろう

物語の中身に触れたいとしても、小説の中身をペラペラ上げて作者に向けて公開で呟くのは読者にとって余程勇気のいることなのだ、知り合いでないならば更に更に

マシュマロなんかとても便利だよねそこの点

そもそもそんだけ話せるやつは自分で書いてるな

なもんで文字屋の理解者は文字屋ってことになりつるむのも無理はない……って話になる(当然絵師も音屋も同じってことさあ

 

何より感想が簡単に投げ合える時代において、感想を出すことにハードルを自分から設けることは損ではある

誰もが言葉を尽くしてくれるわけではないのだから、誰かがその一言を出してくれるために使った労力を思えばありがたいことである

一言の感想が「楽しかった」「なんか笑った」でもかまやしないもんだ

それが「読みやすかった」であっても大して変わりは……

 

チガウノダ

 

「読みやすくて楽しかった」なら多分ええんちゃいますかね

 

私の同人誌感想書いてるやつを見てみなくても自分で分かってることだが、漫画に対して「読みやすかった」だけ書いてる場合中身に失望してることを暗に匂わせてるからね……周辺の感想と比較すると分かるように盛大に皮肉ってる

趣味にそこまですんのかこいつと思われるかもしれないが、たとえあの場で商取引をしていないとしても金だしてんだから言う権利はあらなぁというのが私の信条

作者に言ってんじゃないという言い訳はすまいよ、それをどう捉えるかは人次第だ

少なくともTwitterで直接噛みつくような真似はしない、そこは弁えというものであろう

 

それにしても、この文章は読みづらいなぁ

 

今井リサの弟の消失

にはは、うっかりさんめ

 

私はバンドリをやってないので彼女の立ち位置やカップリングとかは詳しくない

そこら辺の話はともかく、一旦世に出た文言を果たしてあっさり撤回すべきなのかどうかという話である

 

勿論明確に間違っていたならそれは訂正すべきだ、クラフトエッグのシナリオチームのチェック体制だって水も漏らさぬというわけにはいくまい

人間がやることである

 

しかし、そもそも明言されていなかった(兄弟がいないと捉えることが可能な発言があだた)状態でにょっきり弟が生えてきたのが嫌だというのは分かるものの

それを消してしまうのもなんやかなんやかという話である

初期設定においていたというプレスリリースをユーザーにつきつけるのなら、シナリオチームはそれを貫く方に行くべきではなかったのか

「燃えたから対処したけど、本当は元々いたからな、お前らが言うから直します」

これではソーシャルサービスとしては対応したことになるけれどクリエイターとしての矜持もへったくれもないではないか

恥の上塗りと私が言ったのは表現が悪いにせよさほど間違っていないと思っている

 

プライドと運営側の指示との板挟みになって変な選択をしたと、最大限好意的に解釈することにしよう

 

出したもんはひっくり返せないので書いたやつが責任をおっ被る

みたいな時代は、ライターにとってはいいのか悪いのか分からない

少なくともギャルゲシナリオライターよりは給与面で格段に待遇が良いそうなので、そういう意味ではいい時代なんだろう

チームで高め合うのも悪くはないし締め切りに合わせることを学べるはずだ

しかし、なんかまあ、夢がなさそうだな……ってなる

だからなろうが受けるんだろけどね、夢はあっちでこっちは仕事

割り切り感がある方が長く続くだろうが、なんとなく寂しさを覚えるところだ

食っていく一つの形であることは間違いないのだが……

 

個人的にシステマチックな文章作成は憧れであると同時に、そこを破る力を同時に必要としていると思っているので

定期継続的に話を上げ続けることの難しさを見つつも、システマチックすぎるのもよかないわな(締め切り大事)

それはあくまでテクニックなのだ

魅せるのは人であってほしい

そう願うのは少し、古くさいのかもしれないが、それが再び新しくなる時もあろうぞ

 

 

 

ライターの名で売る時代は当たるも当たらぬも八卦でそこだけで来る人と来ない人が別れてしまうところがあった

何より一旦悪評がつくとはずすことが難しい、複数ライターのチーム性にすれば締め切り問題だけでなくリスクヘッジになるからだねぇ

0-100か、平均的に65を叩くのかだ

必要に応じてこの手の職の形は変わる

目指し方は変わるんだろうが、憧れの職であってほしいところなんで適度にやって欲しいもんだが……

 


商売は難しい

サービスは特に厄介だ、相手がめんどくさいから

いつでも変えれるなんてのはゲームシステムならばこそであって、シナリオにまでそれが適用されては困る

今回は切り離しても些細な部分だからともかくだよ