V名人戦とは!!
将棋が指せるバーチャルな存在がしのぎを削る棋戦です。今回は年始からの稼働に向け、プレシーズンマッチとなっております。
詳しくはこちらの動画をご覧ください。
丸パクリはやめまして
鷺宮ローランさん
主催にて、Vtuberによる将棋棋戦が開催されることとなりました
その名も V名人戦
ストレートです、真っ直ぐ行ってぶっ飛ばす
棋戦開催の意図などにつきましては上記動画内にもありますが、
「将棋系Vtuberに限らずVの者で将棋させる人もかなり多くなった(発覚した)ので、1dayトーナメントとは違う長期企画の形式でお互いの棋力を高めて行きませんか」
というのが大体の趣旨です、多分
後、こういう棋戦企画が宣伝できれば皆見てもらえるし、注目されるということは棋力・動画力のモチベにつながりますからね!
今回はプレシーズンマッチということで、お試しに四人の将棋系Vtuberによる総当たり戦ということになりました
年末までの間に六試合が行われることになります
本番につきましては、将棋系に限らず将棋の指せるVtuberを広く募集するのではないかと思われます(その場合棋戦形式はどうなるのかはまだ検討中ではないかと思われます)
実力に関わらず楽しめるものにしたいとのこと
重要ですね
我こそはと言うVの方は、是非今回の棋戦をご覧になってはいかがでしょうかん?
企画に困ってるそこのVtuberさんとか!!!
V名人戦プレシーズンマッチ参加者一覧
以上の四名!
(御三方って言うけど御四方って言わないですよね)
いずれも棋力は十二分の方々であります
V名人戦プレシーズンマッチ ルール
四人総当りリーグ戦
持ち時間は15分+秒読み60秒
81道場を利用して対局
よく使われている将棋ウォーズでは10分切れ負けが多いため、この持ち時間は普段より長い形となります
これがどう対局に影響するのか
第一局の概要・動画
というわけで、棋戦発表放送(11/15)の翌日、11月16日に早速行われた第一局
対戦カードは、常盤台メイさん VS 真澤千星さん(以下、メイさん・ちせいさんと表記)
・実況視点
・対局者視点
ちせいさん側
メイさん側
対局者が両方生配信しながら将棋をするということは、両者の対局中の思考が見えるということでそこが普通のプロ棋士の将棋とは違って面白いということになります(感想戦とはまた違ったものなので)
これはポケモン対戦動画などでも見て取れるもので、両者が何を考えてかち合ったのかと言うのが将棋の場合はちょっと同時配信には向いてませんが、両方見てみるのも一興かと
時間は倍になっちゃうので、気の向いた方だけでもよいですけどね
以下の観戦記では基本をローランさんの実況からに置いて、二人の思考については重要なポイントで添える程度にいたします
第一局棋譜
第一局観戦記
前回(氷王戦
)の反省を生かして、ぴよ将棋で観戦記を書くことにしました
ぴよちゃんで書いて画像で貼り付ける、楽なんだけど画像の都合文字数の制限がちょっとあるのが難点
▲55歩△52金
△33角▲76歩△42銀
▲77角△62玉
△72玉▲38銀△82玉▲39玉
△同歩▲同香△同香
▲58金左△43金
33手目に置いて、メイさんは桂馬を跳ねる手との二択で飛車回りを選択していた
桂馬を跳ねていれば本譜のようには進行しない(銀が使いづらくなる
▲88銀△83銀▲77銀
55角には57香からの角交換も有力か
この手によって先手は歩切れにされた、すぐに効くことになる
86歩は攻める姿勢を見せている
一旦攻めが通れば飛車の横利きも復活するのだが、この瞬間は二重に塞いでいるので……
隙を逃さない良い飛び出し
角を補充しても攻めきれないと判断したのか、桂馬を自分で跳ねた手となる
交換後に78角から馬で飛車を追い回され左辺を乱される事を考えると、角交換は後手に分がある(41角等を打つ暇がない
56香で追い払ったとして、香を目標に54歩~55歩と来られると先手は全く面白くない
46歩でどうにかできないかと考えても、角交換になってしまうと上記の手順で飛車がいじめられる
「勇気を溜める」
これと似たような状況は誰にでもあると思う、いい表現だ
冷静に考えると、同飛同角34香26角で受けきられる恐れがある
同飛同角37歩成から34香の手順がよい、37同桂なら36歩で継続でき、そこで26角は24香で追っ払えるからだ
ただ後手陣も縦横から飛車に攻められると怖い
本進行は▲84歩△同銀▲86飛で下図
底から歩を打たれてみると、はっきりとした攻めが見えづらい
▲85銀△同銀▲同桂
と進むと、後手は銀を持って手番も握ったことになる
何が言いたいかというと
後手は銀を持っていた方が攻め手に困らなかったし、先手も銀を持っていた方が後の攻め受け困らなかったということである
上図で指摘している飛車回りは次の33香成から馬消しを狙い手番も握ることが可能で、後手も対応を迫られ結果的に端が生きやすい
替えて、軽く26桂と跳ねるだけで先手は泣きそうになっていた、対処が難しすぎる
その後もう一枚銀を取ったら本手順でもよいかもしれない
△37角成▲同桂△86銀成▲同角
△36歩
粘ってもじり貧と見たのは間違いない
ところでここで△同桂▲32香成だと△37歩成でそれこそおわだったのかもしれない
△36桂の縛りが残るためだ
▲28銀
▲同金△89飛
△38と▲同玉△37歩▲同銀
△58金
同金は、同龍合駒49銀29玉38金18玉59龍16歩48龍くらいで
△48金▲同銀
感想戦
主な感想戦については動画をご覧下さい
み「私だったら結構後手悲観的に見てたかも」
み「55角からの35歩が完璧なカウンター」
ロ「振り飛車っぽい手が随所に見られて」
(28手目に91香はあったかもしれないという動かし)
ロ「終盤はスピード感があったのは勿論ですが、中盤は好手が色々出て面白かったなと」
み「どうしてこうなったのか」
ロ「相振りは終盤に入ると急にスピード感が上がるのでね」
最後、94桂からの入るのは同香でも詰まないが、91玉と逃げるのも選択肢だ
もう一枚あれば確実に詰むのだが……
千「私だと取るかもしれない、大丈夫でしょーみたいに」
視「26金と1回受けていれば千星さんバグってた可能性が」
やはりバグっていたのかもしれないという可能性
エ「左銀を持ち出さずに攻めるのは流石に切れてそうです」
記者所感
相振りはむずかしゅうござる
端の交換は挨拶からの流れで起こったものだが、千星さんがリズムを崩さず手を整えた
△84歩と△55角~△35歩はお見事
メイさんは中飛車を採用したが美濃が上から潰される形となった
5筋に飛車がいれば55に角を据えられないので低く美濃に囲うのは生きてくる(飛車切りの筋を見せられる)がどこかに展開すると進出されたり反撃を食らうので一長一短か
しかし最後の踏み込みでもう一枚あればまでいったのは流石の一言
メイさんの自戦記
次回
第二局は、紫陽花さくらさん VS 未良々桂さん
11月24日【19】時放送予定!
(いたるさんありがとうございます)
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