ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

V名人戦 プレシーズンマッチ観戦記 ~ 第三局 真澤千星 VS 未良々桂

難解ホークス

 前回までのあらすじ

 第一局

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

 

 第二局

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

 

 星

一勝:真澤・未良々

一敗:紫陽花・常盤台

第三局指し手、実況解説

真澤千星さん

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未良々桂さん

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実況

主催

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ゲスト解説

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第三局展望

緒戦を勝ちきった両者がここで激突

勝った方がこのプレシーズンマッチの優勝に大きく近づく

両者振り飛車党ではあるが、前回未良々さんは46歩からの角換わりを選択しており単純な予想はつかない

第三局の概要・動画

実況視点

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対局者視点

真澤視点

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みらら視点

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第三局の観戦記

今回も敬称を略しているところがあります、ご了承下さい

真澤:千 未良々:み 鷺宮:ロ 熊田クリスピーさん:熊

また、未良々さんのことをみららさんと省エネする可能性も合わせてご了承下さい(辞書登録しよう


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▲78銀
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△53銀▲58金△14歩
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△62銀
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感想戦)みららはやはり角交換四間を嫌がったらしい、相手の土俵に立つのは避けたいものだ


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▲67銀
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個人的には初志貫徹の方が良かったのではないかと思うが、その場合31角に合わせてどう囲うのかが難しすぎる


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(8筋の誤記)

▲28玉
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先手は同歩と応じたが、感想戦にて同角でもよかったのではと指摘があった

▲86同歩


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△76歩
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十分と書いているが、本当に十分かどうかは難しい
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△同銀▲同飛
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▲73歩成△同歩
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振り飛車を指すなら、こういう手を指したいものだ

△同飛▲同角
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△同飛
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▲73馬△41玉
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▲同歩
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▲17歩△18歩▲同香△17香成▲同香△16歩▲同香△15歩
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△17歩成▲同桂△17歩

▲42銀成△同玉▲22飛成△53玉
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感想戦(たくさん)

ロ「コメント欄に、囲いに関するこの一局を象徴するものが色々出ておりますけれど」

熊「どれだけ中盤得をしても、ですか」

ロ「実際居飛車側の攻めとしては成功してますから」

 

千「途中完封されそうになってました」

千「誰ですか急戦入れ知恵したの」(※千星は急戦仕掛けられるのが嫌いと話していた)

 

先手84歩の突き出しの瞬間歩切れだった件

ロ「でも先手から暴れる順が全然ない」

千「4筋からついてこられるのが怖かった」

44歩45歩で46の角を追われると反撃の筋が無くなってしまう

 

ロ「66桂は66角の方が良かったな」

み「66角は飛車切られるかと思った」(同飛同桂

ロ「それは角が入るから」

角が入った上に桂が金に当たって後手が手番を握る、これは後手も面白い

千「79歩と打つしかないのかー」

この展開はまだまだという将棋になりそうだ

 

84歩同飛に銀交換後

ロ「87飛成の方が良かったというコメントが」

千「77飛と当て返すと、角とか桂が当たってくるから」

後手には65桂もある

千「79飛と一回当てとくのかな」

ロ「87飛成とぶらり途中下車するのがよかったかもしれないと」

 

84歩に対して65歩と突く一直線モード検討

千「普通の将棋なら浮かばないけど(後手の)玉形が薄いから」

ロ「序盤手損を気にせずに船囲いに組み替えるのはあったと思う」

 

千「急戦苦手なんだから止めてよ~」

ロ「端々に感じました」

ロ「特に76歩に同飛と取ったところとか」

75銀と飛車に当てられて先手を取られる場合は飛車で取らない方が良い、とのこと

ロ「66角には67銀と引く手がありますから、捌けないんだろどうせと」

総交換になるとやはり囲いが響く

 

86歩を入れないで超一直線モードも検討されたが、やはり後手が辛い

※超一直線モードの例

76歩同銀72飛65歩76飛22角成(王手にならない)78飛成

ロ「そもそも86歩に同角でも飛車切れないから、困ってたかも」

み「それをされたら囲い直してたかもしれない」

 

み「55歩をつくのは後々5筋に底歩打たれるのが嫌だった」

ロ「先手は57金と上がって、5筋に飛車が回れるようにするのもいいですね」

 

ロ「いつでも振り飛車側から65歩が切り札としてあるのがね」

捌けてしまえば先手は固さが活きる、それが角であっても

 

他、後手が73桂と跳ねずに73銀と上がる手も検討された

玉が薄くなるが、本局の手順は起きていない

72歩から71歩成では間に合わない…のだろうか?

72歩に44角と受けきってしまう手順も提案された(やや難解、後手やり過ぎ

記者所感

玉形

 

尽きるとは言わないが、実に明暗を分けた

近年()の三間飛車は石田をそこまで狙わない分美濃をさっさと築城してしまう、止めて

 

居飛車側の急戦はその悠長さを咎めるものだし、57銀左で起きる玉の薄さを戦果でカバーするものだが、最低限の囲いはやはり必要であった……

どの形でも飛車交換に応じれないのは流石にいかんともしがたき

 

しかし、みららはきっちり千星の嫌う戦法を用意してぶつけてきたのは流石と言える

そこを79飛~84歩で掻い潜り、当たった角を逃げずに飛車交換強要、飛車を叩いて大技を決めきった千星が上回った

戦前インタビューでみららがコメントしていた『勝負所での鋭い読み』を千星が見事に発揮した一局となった

 

告知

ローラン「そろそろ、来年から始めるV名人戦(本番)に出てみたいって方は、裏でご連絡お待ちしております

twitter.com

恐らく、こちらまで

 

ロ「無理のないスケジュールを組みたいと思っていますので、ご興味ある方はどなたでも」

(中継に関しても柔軟に対応、敷居を高くしたくない試みです)

将棋Vに限らず、Vで将棋指せる方でやってみたいという方は是非一報をば

(変な観戦記もつくかもしれない)

 

次回

紫陽花さくら VS 常盤台メイ

日時:未定

二人のツイッター等でご確認下さい;;(分かり次第追記します)