前局まで
星
二勝:真澤
一勝一敗:常盤台・未良々
二敗:紫陽花
第五局指し手・実況解説
常盤台メイさん
未良々桂さん
実況
解説
真澤はこのあと第六局を指すというのに、解説をしていて大丈夫なのだろうか
(ネタバレ:大丈夫である
第五局展望
勝った方が優勝のチャンスを残す一戦
元来両者振り飛車党であるが、未良々は真澤戦で居飛車を見せてきた
相振り飛車が常盤台の得意とすることは良く知っているはずなので、外してくる可能性が非常に高い
新しく学んだ戦法をぶつけてくる可能性も否定できないので、見る側は序盤から注意が必要だ
第五局の動画
実況視点
本動画、前半部分が第五局となっている
後半は第六局
対局者視点
常盤台サイド
未良々サイド
第五局の観戦記
例によって敬称は略する
常盤台:メ(メイ) 未良々:み(みらら) 鷺宮:ロ(ローラン、主催) 真澤:千(ちせい)
▲48玉
▲38玉△84歩
▲77角
▲68銀△42玉▲57銀△31玉
▲28玉
こういった思い切りのよい手は研究が支えている
無謀ではなく知識が勇気を生み出すのだ
▲86同歩△86角
果たして85歩と支える手は成立するのか疑問だ
85歩87歩に角を引くのではわざわざ後手を引いただけになる、かといって87歩に角交換すると今度は桂で取られて85桂の反撃が発生するわけで……
どうなんでしょうね?
▲82飛成△同銀
△84飛成
△74歩▲38金
(▲38金の意図は実はいまいち分かってなかったりします、39金と締める手もあったかもしれませんが、一応上にも利かせておきたかったのでしょうか)
△38角成▲同玉
△76歩
△56歩
変えて△73銀と出る手も考えられたが、どうも速度感が足りなくて56歩を銀で払われそうである
△77歩成▲同桂△同桂成▲同金△同金▲同飛
画像に何も書いてませんね…
後手好調、のように見えるのだが本当にそうだったのかは意外と僅差だったかもしれない
上手く57地点と7筋とを連携させて相手の駒を攻めることが要求される局面だったと思われる
何より桂馬を2枚持たせてしまうと途端にきな臭いことになってしまうからだ
△77歩
▲78同飛△87成桂▲75飛△71香
▲87飛△79香成▲89歩△98竜▲88飛打△同竜
流石に59桂には78成香でよいだろう、よくはないが
▲39銀
この日、みららの接続は全体的に不調だった
53馬に42桂は86角の援軍を送ればもう後手に抵抗手段がない
△49金
後手が先手玉に迫るには39金と金を手放すしかない、この金が入れば後手玉が詰む状況を作ってしまえば先手の勝ちになるわけで
△51金▲41桂成△同金
流石に金気が無くてゴール(詰み)まではいけないようだ
△52桂▲82飛成
▲39同金
感想戦(短縮)
ロ「79歩でもたついてる間にひっくり返ったかなという」
メ「7筋で上手くやられたなという感じでした」
ロ「86金が、あんな重い手で繋がるのが」
み「あれ(86金)打つの意外と勇気いったんですけど、面白いかなと」
ロ「面白いからか」
ロ「49角と、さらにその次の68飛の方に驚きました」
メ「68飛はもう角金交換になるので攻めに困らないから打っちゃおうかなと」
メ「8筋と67を同時に守ろうと思うと、68飛しかないかなと」
ロ「よく配慮の行き届いた飛車だなと」
み「55歩にあわせて58飛は」
メ「56歩と取られた手に取れないので(88竜があるため)」
ロ「85桂と飛ぶのは辛いのかなと」
み「辛かった」
実際ここでかなり時間を使っている
ロ「千星ちゃんが85桂に77歩と受ける手を、打たれるところに打て」
メ「ちょっとこの当たり失敗したなと」
ロ「思っていたより大分気分の悪い展開に」
み「99竜はそんなに悪い気はしなかったんだけど」
メ「72香に87飛は76歩とかやるのかなと」
ロ「ちょっと85桂(2回目)からの攻めは勿体無かったかなと」
ロ「67金から56銀と歩を払ったのが先手めちゃめちゃ気持ちいい手で」
み「(69飛に68金されたら)投了レベル」
メ「何か食いつく手順があるような気がして避けたんですけど」
58金69金同成香は、成香が近づいてくるといえばそうなのだが……金一枚で何が出来るのかといわれるとちょっと後手難しい
その直後に端歩でもつかれたら首を差し出すしかない
ロ「最後辛い、詰ますのかなと思ってたのですけど」
メ「ちょっと時間がなかったので」
ロ「時間無いときはしょうがないね」
ロ「お互いの攻めと受けの棋風の見所がでた、いい将棋だったと思います」
記者所感
お互いの棋風が存分に出た将棋だった
無理筋とも思われる攻めを86金から繋ぎきったみららと、その攻めを35馬79歩のラインで防いで最後まで相手を枯らしに行ったメイ
中盤に時間を使った分、後手が寄せ筋を見切れなかったのが明暗を分けたと言えるだろう
49角68飛の交換
86金
35馬の利き
終盤の先手玉の受け
見所たくさんで満足です
メイさん自戦記
しかし、メイさんは前回のあじあじ戦(第四局)といい垂れ歩の処理が上手い
次局
は同日に放送が行われました、今年中に観戦記をアップします