ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

V名人戦 第一期 観戦記 ~ V-B級第三局 鮫島フウロ VS 未良々桂

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まだ、7/26局目(タイトル戦分を除く)なんだってー

風邪とかなんやらかんやらで遅くなりました

前局

 

honoeri-chuchu.hatenablog.jp

前局はちょっと簡易版風でしたが、今回は頑張ります

第三局指し手、実況解説

鮫島フウロ

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未良々桂

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実況:真澤千星V名人

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解説:常盤台メイ

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見所

ⅤーB級もこれで全員出揃う事になる(未良々は2周目)

フウロ三間飛車の使い手

対する未良々は中飛車軸の振り飛車

プレシーズンマッチでは居飛車選択を多めにした未良々だが、開幕戦を得意の中飛車で攻め倒した

恐らく両者直球勝負になるだろう

つまり、相振り飛車になると予想される

果たして相振りにより詳しいのはどちらか、詳しいだけでは勝てないが

 

既に一勝している未良々は勢いづいていそうだ

その辺りも関わってくるかもしれない

アーカイブ

中継会場

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未良々視点

https://www.youtube.com/watch?v=FboHHRxRwBc

観戦記

 

▲48玉△53銀

▲28銀

▲66銀

▲96歩

▲26同歩△同飛▲27歩

△74同歩

▲75飛

▲76同銀

▲66同角△55銀▲同角△同歩

桂損ではあるが、持ち駒を見れば分かるとおり先手だけ一方的に銀を手駒に加えている

65の拠点に82の壁銀に34桂のふんどし、後手は大変厳しい

【記者は後から書くので何とでもいえる】

17角には44歩しかないが、同角同銀42飛成で崩壊する

以下、適当な合い駒がないので73玉しかないが62銀84玉44竜とすれば87角成とできないため後手イカンともしがたし

同玉に28角なら同銀同歩成同飛成が厳しく、後手はもう何もできなさそうだ

メイさんが好みそうな手だが、流石に多くの人がそう指すのではないか

▲35同桂

△23同香

△36角▲13玉

▲同竜

つまり、この時点で先手はもう厳しかった

竜が外されてしまうと角も持たないからだ、両大駒を取られては点数勝負にも持ち込めない

23銀などの最強の我慢でも22金同銀成に21歩22成銀22香等で……

△22金▲同玉

△44角▲33歩△37竜▲32金△33角

一段目のため、合い駒として打てるのは角金銀しかない

31では何で受けても33竜が厳しい

41銀が最強の粘りだが、33竜同金41飛32玉に33銀と出てしまえば後手玉に王手がかけられない

41玉と飛車をとっても23角から詰む

本譜は22玉と逃げたため簡単になったが、実際は1分将棋で読むには結構危ない手順ではあった

 

▲22玉△33銀▲同金△11角▲12玉

 

感想戦(途中)

メ「激戦でしたね」

千「急に仕掛けが始まって」 

 

千「相振りは二人ともご希望だったんですか?」

フ「なっちゃったよね」

み「なると思ってたんで」

 

み「角道止められちゃうと結構苦手で、こういう将棋になっちゃう」

メ「厚みの将棋になるのでみららさんの棋風じゃないよなと見てました」

 

千「63金に64銀は予定です?」

み「5筋の歩が突かてるじゃないですか、こうなると飛車を攻めにいこうかなと」

み「55歩とスっと突かれると

千「これ上手かったですね」

 

み「(55歩の後)すぐ飛車ぶつけてくるのかなと思ったんですけど、それしなかった理由は何かあります?」

フ「見えてなかったです」

飛車交換はできないので、26飛25歩36飛32飛の進行になる

フ「その方がキレイですね」

 

フ「(36飛32飛26飛22歩の手順を示されて)それができたらいいな~ってやつでしたね」

 

み「33桂は反撃含みで、後34飛と走ったときに瞬間紐ついてるので76歩決めれるかなと」

 

コメント「82銀じゃなくて72銀だったら26飛に強く交換出られるんじゃないですか?」

み「私純粋に高美濃組んで勝った試しがないんでそれで」

メ「純粋に72銀の方が形がいい」

 

千「66歩が上手かったですね」

み「上手かったですね」

フ「飛車回った後に76歩が見えて、『あ、これはこのままじゃいけないな』と」

 

75歩65歩の局面

千「一直線で取り合いになったらどうだった?」

み「流石にこっちきついです」

先手は金銀しかない、角取って31角などが示されるが

千「一応先手玉壁銀だから」

メ「77のと金無視したら57歩成が痛そうですね」

千「ここは普通に時間使うのかと思ったら、あっさり引いちゃったから」

み「見えてたんですけど、現実には勝ってても実戦的にこっち負けそうかなと」

この感覚は大事

 

メ「(フウロさんの)53歩は凄かったですね」

み「これは無理でした」

千「ただ(後手の持ち歩が)一枚しかないから受けが利かない場面もあるんで、そこはどうだったのかなと」

 

千「46飛に35桂はどう?」

フ「45飛79角成に57銀が飛車当たりでいいのかなと」

 

 

コメント「97手目45桂はどうか

これも後手きつかったようだ

み「これに44角打ったら流石に無理ですね」

 

み「フウロさん攻め上手いですね」

フ「その分逃げが弱いんですねぇ」

 

 

記者所感

将棋とは本当に難しい

56手目44角の時点ではフウロの華麗な捌きから後手陣が崩壊すると思われた

ところが84手目からはずっとみららが攻め続けて攻め倒す結果となったのだから勝負と言うのはわからない

 

攻めている方がやっぱり強い

これは、勿論アマチュア初段レベルだからこそなのかもしれないが、プロでも結構あることなので真理なのかもしれない

気分がいいと言う点では間違いない

受け潰せるならともかく、受け潰しはむしろ攻めているんじゃないですかね、気分的に

 

優勢になった時に攻め合いを選択しなかったことが、後々の指し手の姿勢を変えてしまうことは往々にしてある

そうなった時にメンタルを保ってバランスを取れるかは重要なことだ

 

それにしてもみららはあれを通してしまえるのだから、ほんとに攻めが強い

攻めっ気が強いともいう

フウロの歩の使い方は参考にすべきだ、なぜならカッコイイから

 

関連リンク

大会公式サイト

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本局の棋譜

system.81dojo.com

今後の対局スケジュール

3月1日(日)21時~:V-B級第四局 Unferth VS ひとし先輩

も、終了してますね……