前回
春の中飛車祭
片方のトナメは北賽がプレーオフへ歩を進めた、次の地獄に付き合ってもらう
もう片方はどうなるか
対局者、実況聞き手
帝塚伶人
Roi将士
実況:未良々桂
聞き手:グラン亭栄酒蔵
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【第1期 #V名人戦】V-A級6回戦 帝塚伶人 VS Roi将棋士【中継配信】
観戦記
※一直線などではなかった(詳細はKENTOにて)
KENTOちゃんと検討
◎僕らは人間
何が言いたいのかって話ですが
この局面
とっとと仕掛けろといわれた
確かにその通りなのだ、玉が寄らなければ中央突破はされないのだから
後、地味に厄介であり強い味方である手筋が下のこれ
とはいえ、角道不突きを基本路線に決めているとここで銀を追い返すために44歩を突けるのかと言うと難しい
勿論取ったら角道開けて銀確保のための死闘が始まる、絶対に取れるわけではないから良く分からないことになりそうだ
◎形勢判断は複雑怪奇、されど
されど、これでさせるんだと分かると途端に振り飛車は気分が良くなるはずだろう
先手有利なんかーい
そりゃ駒割的には有利だけど78馬~66桂で煩くないですか?
ははーん
77角は、香を狙いながら66角を消しながら金を守りながら55角出を見ている
一挙四得?
じゃあ本譜だったらどうなっていたのか
え、これでどうにかなるの??
これは難しくないか? 金を取られて……
53歩成、同金、54歩、63金(他は64角の王手飛車で終わる)
あー、これは厳しい
「ずっと頭から殴られ続けると馬と成桂の並びが逆に負担になってしまう」という意味の分からない大局観を持てといわれても難しい
でもこれでも指せるゾ、という気持ちがあると全然変わってくるよねという話
評価値というのは一種の自信をつけるという意味でも結構重要なのではないかと思う
数値に一喜一憂するよりはアバウトに捉えて、「このくらいの数値なら全然指せる変化だここからお前を倒す」という使い方もできなくは無いだろう
勿論相手がソフトだとそうはいかないのだが……
ちなみに本譜の進行で64歩に同歩とした後で
やっぱり桂打ちを消す筋があったようだ、難しいね将棋
皆が考えた歩成入れてからの角出は
そもそも無視されるという恐れがあったようだ
◎攻撃は最大のディフェンスに定評のある池上
引いてもいいが、下から打つ手もあったようだ
さて、さっさとこの局面で銀を叩きつける手があったらしい
◎問題局面
角と金の両取りは防がずにたたっ切るべきであったとのこと
実際この後切っているのだから確かにその通りであった
このようにひっくり返ったのであった、一時的に
理由は当然先手の囲いが出来上がっていないから
◎馬、逃げるな
感想戦でも指摘のあった、馬を見捨てて攻めろという話
むしろ、金を見捨てて攻めあってよかったらしい、良いとは思わないが勝負できそうである
こちらが本題
以下、金銀を拾ってしまって
こんな形になってしまうとちょっと先手はどうしようもない
と金を払う手で後手が手番を握ってしまうため、豊富な持ち駒でボコボコにされ続けることだろう
◎例の場面
ローラン氏などのご指摘の通り
これがきつかったようだ
無視すると
この26桂の筋があり、詰む
じゃあ受けたら?
少々上の手順を無視して人間らしく動かしたのが次の図(再度の48銀打に38金49銀39金57角66角とした)
何なのだこの金は、といいたくなるが同金と取ると……
角を取られながら詰めろをかけられてしまい、つらすぎる
だからって金銀交換の後に銀を引っ掛けられてしまうと、銀で受けても
今度は先手に金が無いので弾けなくなり万事休すだ
金と銀の交換は非常に厳しいことなのだ、終盤において
◎覚えておきたい受け
中合い
弾くと、結構大変になる
◎この画像なんだっけ?
多分63歩成を入れてから角を飛び出すべきだったという話の続き
一直線に進めると52と同飛となって、この後先手は攻め手に窮する
そして67金が今そこにある危機、こっちは黒猫のジジ
誰が56銀と打てるんだここで
どう見たって先手は辛そうに見えるのに評価値はプラスだとKENTOちゃんは言う……、いや、暇を見て64桂から迫れるからそこまで悪くは無いんですがね
エンディングまで泣くんじゃない
古戦場終わりました
さあ、残るA級はプレーオフ局のみ
残りもダイジェストでお送りします、最終対局前に追いつくことはできるのか!?