ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

自分の将棋の話 ~序盤駒組について見つめなおす編~

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序盤の研究を始めようとして、すぐに挫折するモコナの姿

 

この人スタリラの話をしたと思ったらまた将棋の話してる……

 

今日のテーマ

何かにつけて、ゲームというのは序盤が大事だと思います

 

終盤に比重を置くゲームは勿論ありますが、それは結局序盤からの積み重ねに過ぎない

ラー(ボードゲーム)だって、3ラウンド目が最も点数が高いけれどそこまでに力を貯めておかないとマトモに動けないわけです

野球だって序盤に大量点を取られたら大変なんだから、先発ピッチャーは重要なわけです(ストッパーも大事)

 

いわんや将棋をや

 

駒がぶつかる前に将棋が終わったら嫌でしょ?

「相手が気付いていないけれどこっちは優勢である事を知っている」くらいなら別にいいし

「まあちょっと有利はつかんだな」くらいなら別にひっくり返せるかもしれません

 

でも、駒がぶつかる前に「もうだめー、序盤の時点で負けー、はいこの将棋終わりー」ってなったら嫌じゃないですか

マゾ、とは言わないまでもちょっと苦しいくらいから反撃するのが好きな方は振り飛車党に多く見受けられます

受けが得意な方、逆転術を駆使する方は悪くなったからと言って簡単に土俵を割りません

有段者(二段以上の方は特に)は粘りも華なのは当然です

でも、それは苦しくなったところが原点だと思えているからです

 

私は0点が原点だとは思ってないので、できれば17000点くらいが原点であってほしい訳ですよ

東風戦想定で

 

ということは序盤では最悪マンガン食らったくらいで被害を留めたいし、親番を残しておきたい

 

麻雀の話はともかく、将棋ならば自分がある程度自信を持ってさせる序盤展開にすべからくもって行きたいわけです

この形なら、結構勝てる方法を知ってるぜというところに無事に持って行きたい

……

 

つまり、これこそが振り飛車が結構選ばれる理由ですね、後で同じこと書いてますけど

 

長くなりましたが、今日は自分がどういう風に序盤戦形の選択・手順について考えているかを見つめなおしてまとめてみました

支離滅裂な文章かもしれませんが、何か見てもらえれば幸いです

 

余談

こういう意味で、かなしいさん(名前を挙げていいかわかりませんが)の纏めている綺麗なノートみたいなのの簡易版を作れるアプリなんかあればめっちゃ楽だろうなーと思うんですよ

将棋GUIフローチャートも悪くはないのですが、直感的にアプリで編集見直しができればクッソ便利だと思いません?

つまり各種手順戦形に対する分岐棋譜をコメントをつけて整理し、簡単に見直すことができる機能を備えたアプリがあれば……

そういうのないっすかね?

 

いや、なければ今あるものを組み合わせて自分で頑張るだけなんですけどね!

 

◎志向

現在は相手に合わせて手を組む志向

自分から積極的にやることをあまりしない

つまり、相手の作戦をある程度見きってから動く

これは結構面倒な指し方ではある

 

かまいたちは総合戦法を銘打っているのでこうなるが、別に英春流は柔軟なのでこだわる必要はゼロである

英春氏も常に進化させている、袖飛車もやるし飽きたら陽動振り飛車もするし陽動しない振り飛車だって指せるのだ

相手の土俵に乗らないことを目標にしてるので、そこがポイント

ゆえに今回の見直しで相手の序盤によっては自分にあった指し方を選択すべきこともありうる

 

それもまた英春流の心である

安っぽく言えば哲学

高尚に言えば無形無声

何にせよ、真理追究よりも兵法者的観点から捉えているので

使えるものは何でも使いつつ軸は元に置くという欲張りセットなドナルドの噂と言うわけですよ


◎対振り

意外と序盤の手順でめちゃくちゃにされることはない

先後余り気にしなくていい

これが、振り飛車が入りやすい点だと思っている(逆に言えば相手も考えなくていいわけである

 

 

・ノーマル四間

かまいたち本組で戦う、頑張る

・ノーマル向かい

たまにやられると驚かされる、自分から攻めてくる人は多くないが攻めてきた場合はちゃんとした対処が肝要

ゆっくり来るやつには右四間、速攻形には向かい合って戦うしかない

結構負けるので検討案件

 

ゴキゲン中飛車

亜種銀対抗と見せかけた5筋位奪還+54歩逆襲仕掛け(みららさんのお陰で思い出した

結構持久戦気味になる、囲いが互角なので捌き合いが肝要

 

・ノマ中飛車

ほぼ絶滅した、むしろ今やノーマル中飛車はゴキゲン系ではないか?

・ノマ三間

基本的に右四間で対処

 

・早石田

きっちり金で受けるか軽く46歩(64歩)で受けるか、石田への変化も踏まえて動く

とにかく破壊されたら困るので立ち回りは慎重に

かといって持久戦にはさせないように

 

・KKS

かまいたちに組みづらい

速攻ではなく途中で角交換されたのなら57銀急戦に組み替えてしまうのも手

なぜなら相手は相手からの角交換で確実に手損立ち遅れしてるから、角の打ち込みされない組み手順をさっさと確立することがポイントになりそうだ

相手はほぼ向かいにするということが分かっているのが気楽

 

・知ってて64歩を早めについて銀出を止めてくる四間

乱戦開始、6筋に駒を集結させて殴り合おう、子供の喧嘩モード

手順前後が死を招くからお互いに注意がいる

89玉と引ける時に引くと凄く楽になる

桂馬を使うかどうかは相手次第、混乱してくれたら儲けもの

端も絡むことに注意

 

・端角中飛車

めんどくさい

普通に怖い、速戦系の相手にはいなしきって反撃することが可能

普通に端をついて角を追い返せるタイミングがあるのでそこを逃さないのも肝心

浮き飛車と混ぜてくるやつにはじわじわ銀で押さえ込んでいくこと、相手の角道は開かないのでこっちの角をさっさと活用したい

 

◎少し変わった戦法達

・対あひる

某氏の動画にならって雁木に組んだりする

こちらから焦って浮き飛車端角に仕掛けない

飛車を切っての捌きをやらせない

飛車侵入・捌きを絶対防ぐことが大事

フリーズ将棋ばりに二駒防御を徹底、右銀の使い方が鍵

成算無く端をついて相手の攻めを誘発しない

じれた相手が片足を崩して攻め込もうとしたら応じてやる、片足がもげたら飛車を打ち込めるので

後、玉の頭とコビンが弱点、歩を叩ける隙があれば適当に叩くだけでいい感じ

なぜあんなに嫌われてるのかよく分からないが、3切れでやられると時間切れ負けを食らいやすいのが憎まれるポイントなのかもしれない

 

まあでも、それも3切れというゲームの作戦だしねぇ、発展性がないというリスクも負ってるわけだし

76歩を速攻で掠め取られないように注意(取られても横歩とらせたと思い込むしかないか)

ここは序盤の手順をもっと気にしてやるべき

 

・対嬉野

やることがすぐわかるのに、対処法を間違えるとぼこぼこにされるせいで嫌がられるやつ2号

量産型嬉野にはのきろりた流で対処

手順遅れないように、切り合い頑張りましょう

 

中飛車変化はこっちも中飛車で、その場合相手の角を自由にさせないことがポイントになる(効きが戻らないのと玉の壁にさせておく)

 

高段嬉野使いはほんとにねじり合いに強いので何か考えた方がいい

桂馬跳ねたくないがそれは難しいので、右で囲えるようにできれば右銀は残しておきたい

いい案が思い浮かばない

 

相手の情報で変わるところ

 

菊水で受けるのは何度かやったが意外と面倒

というか反撃チャンスをつかむのが難しいのだ、どう素早く反撃するかの構想が厄介で

 

・筋違い角

4筋(というか角の引き先筋)の歩をさっさとつきこしていく

私がやるなら筋違い角四間にするのでそこまでポイント上がらないけど、圧にはなるので

意外と時間をかけると形を整えられて一歩が何かに利いてくるので面倒、とっとと潰すか押さえ込むに限る

 

◎対居飛車、先手編

・19手定跡

1.一直線型

自信があるので負けたくはない

実は桂馬をとったところでソフト評価値は必ずマイナスになる

実戦的に圧になるのと57銀が受けに回れることがポイント、相手を受け姿勢に回らせる

ことが肝心

 

2.左右分断型

大抵分断できない、相手が桂馬を跳ねて止めることをしないので

私が手順を突き詰めたらもうちょっと勝率上がると思う、詰めなさい

後手が角を打ってちょっかいをかけてくるパターンがある、落ち着いて対処すれば相手の角が遊ぶので有利になる

 

3.横歩取らせ型

恐らくこれは現状無理がある

ソフトは当然マイナス、指し手の確認をも一度本読み直して確認する必要がある
むしろソフトと一緒によくなる順を探すべきだ

動かしていかないと負けるのでかなり激しくやらないといけない、目的を持って動かないと相手の持ち歩や低い陣形がこちらの仇となる

攻め方をきちんと作ってしまうのが良いのだが何かまだ作れてない、実戦譜が少ないわけじゃないはずなんだが……

 

今はやって来てほしくない

そのうちやって来いにできたらいいな

 

・右四間含み

これは後手番でも同じ……でもなかった

組み方として最終的に右四間形に合流するもの全般を指す

角道を開けたまま、早めに腰かけて桂馬を跳ねてくるので形的に見通しやすい

菊水に組んでしまうと受けが効かないのでカウンター思考で行くなら角を残したまま銀を68にとどめる例の形で

57銀を右にあげて攻めを誘い68銀を57にあげて行き、66~55銀とぶつけて55歩を作ることで相手を止める

しっかりやらないと75歩のつき捨てから殺されたり角道を復活させられ殺されたり端を絡まれて殺されたりと死亡例は枚挙に暇がない

が、突き詰めれば切らせた上でタコ殴りにできる(左美濃形に組むならこちらの飛車先も間に合うので大体同じ)

 

もう一つの手段はこちらが角道を閉じないこと、争点を作らなければいい
でもこれなら普通の人は右四間にしないと思う(それしか知らない人もいるので分からないが

 

55歩を早めについて腰掛銀の形を封じるという手段もある

 

・対角換わり

角換わりを指す

というか、最近は矢倉に組んでしまって戦う

相手が角換わりを指そうとする気組をくじいた方がよいという判断と、角換わりの定跡を知らないのでわざわざ相手のワールドに飛び込みたくないという話である

角の打ち込み注意、大概打ち込まれるがこっちも手は作れるし腰掛け銀はさっさと追い返せる(57に銀が早くいるから46に上がって迎撃)ので相手も手があんまりない

総矢倉のエフェクトが何度も手に入る、指しているつもりはない

ウォーズは私にかまいたちのエフェクトをくれない

 

右玉でもいいじゃないという悪魔の囁きが……

 

・対棒銀

油断すると簡単に持っていかれる

悠長に菊水に組めれば文句はないが、暇を与えない一直線形には66銀と上がった方がいいかもしれない

そこに銀はいるのだから、受け止めてしまいたい

手数的に右金は後から動かすべきなのだということを念頭においておけば77角~88銀~68角は間に合う、先手なら

ダメなら66銀で

矢倉戦でも先に角銀の交換を決められたくないと思うマン当たり前だが重要

桂馬跳ねてたら余計に

桂馬はねて棒銀を受け止めることも検討してるがあんまり上手くいかないなぜ

(最近は8筋交換から84飛と浮いて止めることも考えたりいろいろ策を練っている)

 

ところで角交換してる際の桂馬跳ねる居飛車の駒組って危なっかしくて嫌なんですよね

でも攻めにはいるときはいるから、仕方ないか……

 

これは角交換後菊水に組まない理由でもある

飛車打ちで即王手にならない形にしないと角交換後の戦いを強く進められないから

 

 

・対4手目角道止めるやつら

こっちが右四間

なまくら野郎に鉄槌を下せ

これは戦形というより手順的な話のところで話すのだが

そもそも戦形に対して戦形選択などという悠長なことをやっているわけが誰もなくて

相手の指し手に反応して盤面を見てカウンターで指すわけである

角道止めてくつらは皆争点を45に作れるから右四間で問題ない

これが右四間の強みである

 

雁木だろうが矢倉だろうが右玉だろうが右四間で倒す

22に玉がいったり角が浮いたりそれたりしたら即45歩

飛車なんかくれてやる、お前の玉を寄越せ

48銀保留の形には仕掛けるのは危険なので手待ちした方がいい

後、33に駒をおかずにがっちり固められたら流石に倒せないです

35から絡んでいきたいが歩がないので辛い(2筋つかない弊害)

固められる前に何らかで開戦することを心がけたい

45歩を掠め取れたら一歩入って35からの絡みが実現する

 

 

・対相掛かり、横歩取り

いや、相じゃないから相掛かりじゃないでしょ

こっちは飛車先の歩をつかないんだから……

 

適切な呼び方が思い浮かばないが、正攻法で来られるのがもっともしんどいというやつ

でも普通に引いてくれるなら菊水に組んで真面目にやる

相手が矢倉にするならまあこっちは菊水です

 

でも再開してからこっち昔のように矢倉に組む人見たことないからなぁ、急戦含みだったり雁木に切り替えて角利用して迫ってきたりとか……

 

とかく角の利用が二昔前と今とで居飛車戦においてずいぶん変わったと思われる

だからこそすぐには角道開けない袖飛車とか嬉野とか、そういうパターンが対抗で編み出されサイクルしているのだろう

 

さて横歩取られるパターン

さっと構えてから横歩をとられると二歩持たれるので流石にこっちがつまらない

何かそこまでいって横歩をとられたらこっちに反撃手段があるらしいのだが、ソフトに相談して確認したいところ

(確認した、今後はちゃんとできそうだ)

(確認した後、指したら間違えて負けた、もう一度確認した)

 

焦らずに指していきたい、角交換して82に打ち込んで馬を封じられて死ぬのこの一週間で二回やった、生殺しはいやでござるよ

 

 

・早繰り銀

当たらない

というか菊水には早くはならないので、普通に繰り出してきた銀になるだけ

早くならないから普通の将棋である

教授はどう攻めてくるのか気になるので、多分やったら粉砕されそう

 

 

・袖飛車

面倒

浮き飛車で対抗したいか、見えたら遺憾ながら2筋をつく

まだ余り対策を固めていないが、こちらの角をいかに自由にするかが争点だと思われる

 

カメレオンやるなら私が指すことになるのだが……

 

 

◎対後手居飛車

 

決まっていなくて困っている

 

 

ここからは相手の手とこちらの手ごとに考えていきたいところだ

文字ではなく盤面を動かして検討できる形が望ましいが中々難しい話である
ioって変化手順を持たせられましたっけ?

何かを使ってそこをうまく整理したいものだ

初手76歩に対して62銀と指して果たしてとか

初手26歩に対して34歩と指したらどうなるのかとか

その後の9手くらいでこっちの運命が変わってしまう

 

最近(ここ二日)はショーダン氏の動画をくりそらさんに紹介いただき、26歩34歩76歩以降の手組みについて研究中


ショーダンオリジナル改VS26歩34歩76歩型【序盤研究】

 

空中分解するか押しつぶせるか、攻め筋を色々覚えると楽しそうだ
ついでに右玉の指し方(攻め方)も覚えてみたいが……銀交換されたらどうするんだろ?

 

棒銀に立て直してくる人にはしょうがないか

機械的対応がよいのかどうかは難しいが、構想のある程度のビジョンと手順と注意点は覚えておかないと厳しいところだ

温い手をガンガン咎めてくるのが初段より上のかただと思っています

 

 

余談2:攻め筋、寄せ筋の勉強

よーし、お互い万全に組んだし手番も歩を持ってるぞ

さてどう攻めるの?

これはいけないので攻めの手筋をたくさん持ちたい

 

矢倉の陣形をどう攻めるのか、玉頭とB面攻撃をどのように混ぜるのか

左美濃を攻略するには?

交換して手に入れた角をどこに打てばいいのか

がっつり組み合った中飛車はどこから手をつけていくべきか

端攻めに必要な持ち駒の枚数は? 相手の形との連動は?

 

カウンター志向なので、昔は相手から貰った豊富な駒でボコにする将棋をしてきましたが

今のカウンターはこっちもある程度攻めながら相手の攻めをいなしつつ一瞬の隙で反撃できるようになっていないといけないわけですな、コワイコワイ

頑張って覚えたいですよ

 

 

寄せも同じ、どう考えても優勢だけどどうなれば相手の玉に素早く迫れるのか(自玉の危険度

 

玉に迫るまでの手数持ち駒計算をできるようになりたいわけですね

特に剥がしのテクを磨きたくて、これは対某メイド対策を目論んでます

メイドさんには苦い思い出があるので(とはいえこちらが本当によかったのかどうかは怪しい)いずれリベンジしたいからです

 

詰め将棋は毎日ちょこちょこやってますが、そこに持っていけないとダメという話

穴熊嫌いも払拭したいー!