前回の記事
結局、のりたま側の説明ができなかった
ちょっと忙しかったん
すったもんだがありまして
11局やって
のりたま6:5将棋∨
という接戦で最終日に決着はもつれ込んだのでした
最終日は5局、私の出番は4局目
前の勝ち負けによって、私が勝つかどうかで分け以上や勝ち越しが決まる可能性は結構高い
お腹は痛くない(済まないあじあじ、あれは嘘だ)けど少しは緊張します
前日に水着アニラ引けててよかった
アニラが居れば百人力だ
対戦相手
グラン亭栄酒蔵さん(以下、えしゅぞーさん)
わっしょいシェキナベイベーなお方
?でわっしょいだったり、エンジェルわっしょいでもある
今回は将棋に限って解説すると
ダイレクト向かい飛車
これによって第一期V名人戦C級を全勝で制し、今度行われる第二期はB級での参加となる
えしゅぞーさんにはもう一つの特色があって……
早指し
めっちゃ早い、早すぎてたまに自爆してたりもするけど早い
序盤はダイレクト向かい飛車にされると決められているので、角交換が入ったら組み上げ中はほぼノータイム指し
中盤もほとんど使わない、使って最大10秒みたいなすごい素早さ
これはC級でかなり猛威を奮った
対策会議
早指し対策
今回の対局は、私とえしゅぞーさんのだけ5分60秒という持ち時間になっていました
なんでだろ?
それはともかく、早指しはあまり私には効かない
理由は2切れで遊んでるから?
……ちょっと違う
3切れだろうが何だろうが早指しは脅威ですが、秒読み60あればなんとかなるでしょうの精神です
具体的にはえしゅぞーさんは穴熊をしてこないので、秒読み入る前に終盤へ行ければ困らないだろうと考えてました
ダイレクト向かい飛車対策
さて、秒読みに入る前に終盤に行くためにはそれなりに準備がいるということです
その場対応では時間を食うのである程度展開を予定に持ち込むことが重要
しかしダイレクト向かい飛車にはそんなに悪い思い出はないものの、KKSにはボコボコにされてますいつも
なんかよく分からないうちに角打たれてやられたりしてますね
かまいたちは使って戦えないことはないのですが、いかんせん5筋ついちゃうと馬作られる危険性が高く厄介なわけです
しかも浮き飛車にできないし、まあ面白くない
丁寧に面倒を見る策はあるものの、それが果たして良い方法かわからない……
木曜くらいにクエストでKKSに完膚なきまでに叩きのめされて調子崩してたのもありました……
そんな泣いている私にサンリオから救世主がやってきたのです
地下鉄飛車の代案 対KKS|くりそら|notenote.com
そう、シナモンロールだね
前回の人気投票でも上位のサンリオ界きっての人気者
最近将棋の本も出していた、シナモン凄い
(あ、ツイッターのアイコン見えてないからこのネタ分かりづらい)
(解説:この方、くりそらさんは2ヶ月ほど前にアイコンをシナモンロールに変更して戻れなくなってしまったのだ)
と言ってもこの記事はKKS対策の地下鉄飛車の記事だ
地下鉄飛車は大変魅力的だが、組み方はいまいち分かってない(最中にえらいことになりそう)し複雑そうだし回った後の頭からの攻めがまだ覚えられてないし
ぶっつけ本番左玉はこの前失敗したしなー
いずれ千星さんにも勝ちたいと思っているので覚えたいところだが今回はダイレクト向かい飛車対策に……
そんな泣いている私にサンリオから救世主がやってきたのです
銀の使い方いろいろ 対KKS|くりそら|notenote.com
そう、シナモンロールだね
前回の人気投票でも上位のサンリオ界きっての人気者
最近将棋の本も出していた、シナモン凄い
私のSOS信号をキャッチしてくださったのだ
さて、詰めていこう
68銀型は切り捨てた
えしゅぞーさんが組み換え待機策を採用するとしたら極めて異例であり、こちらが何かちょっかいかけないと起きないはずと踏んだため
そこで、逆棒銀と66銀型に絞って覚えることに
特に逆棒銀は誘発させやすそうだと考えた
銀の使い方いろいろ・次の一手編|くりそら|notenote.com
さらにシナモンはこんな贈り物までくれた
想定に想定を重ねれば憂いは減る
ありがとう、くりそらロール……!
その裏で、ダイレクトに飛車を振った次の65角筋違い角からの展開について個人的に研究していた
こちらもそこそこ自信を持って指せる準備はできていた、ただし乱戦を拒否されると長期戦になる(というか駒組みについてより臨機に考えることが増える)懸念があった
アーカイブ
こちらの3時間8分頃から私の対局になります
自戦記
今回はKENTOの図で追っていきたい、V名人戦第二期は対局数が激増するため省エネ記事の書き方を模索中
先にれいぞうこさんとマホっちが勝ってくれたおかげで指し分け以上が確定して向かえた本局
先手がモコナ
ここまでの結果を受けて、えしゅぞーさんにダイレクト向かい飛車をさせた上で倒すという既定の方針をそのまま実行することに決定
それが初手76歩とこの26歩
来てくれないと始まらない
さて、飛車を振った直後に65角を打ち込むのならここで38銀か48銀と構えなければならないが……
忘れてた
まあまあ、そっちがないならくりそらさんの方で行けばいいのよ
これはもう狙いがあるわけです
ここで25歩を突いたことに妙な事をすると思われた方もいたかもしれません
まあKENTOちゃんは25歩ついとけって言うんですけどね
向かい飛車に25歩まで突き出すことは基本損っちゃ損ですし、これ逆棒銀を食らいそうに見えますが……
逆棒銀を誘ってるわけです、これ
美濃囲いを完成させた後手、しかし奇妙だ
放送でも指摘されている通り、端を受けてこなかったのである
これがこの後の展開に響く
そして最後にも……
流石にこれは悠長だった、後手は美濃を完成させているのに
自分で誘っておいて自分で驚く図
一手間に合ってないような気がする、具体的には46歩がつけていない
ついでに玉形が怖い
この桂跳ねがあるので、逆棒銀は成立していないのである
ここで25歩を打たない場合即座に壊滅する、くりそらノート参照のこと
さて、ここで先手としてはやりようがいくつかあった
具体的には、23歩からのルート(下記のKENTOへ)
本譜は角を打つほうを選択、23歩から行くのは選択したいものの若干自信がなかった
しかし角を打つほうが派手になるので選ぶならそっちだったかも……
だって、怖いんだもん!(玉形が)
でも組むのならボナ囲いの方がよかったか?
色々と進めてえしゅぞーさんも角を打った局面
飛車を睨んで怖い、桂跳ねられないじゃないですかやだー!
ところが、ここで仕掛けることが出来たのである……!(KENTO)
動かす駒は桂だけではないでしょうが
飛車を引いた結果角で歩を取られてしまう、無条件で
メイさんは「モコナさん冷静ですねー」と言ってくださったが実際は条件が悪くなったという話><
45歩で銀を追い返す、勝負の時は来た
要らない歩を渡すからこうなる! こうなる!
だってぇー
こうなったら一直線でいくしかぬぇ、となったのが次の図
きれーさっぱりしましたねぇ
さて、銀得
えしゅぞーさん「何か知らないうちにね、僕の銀がなくなったんですよ」
知ってる、私が取った
ところがここからの攻めが難しい、銀を上がってと金のあたりを緩和したいのだが37角成がめんどくさくて……(KENTO)
これはまずかった、理由は銀を先に後手が入手できるから
ここで同金とされて41飛と打ち下ろしても、52銀と弾かれたらこっちの金損に早換わりするという寸法
それにこの局面で69銀と打たれると一気に寄り形なもんだから困ったもんだ
ヘボ矢倉はダメダナ!
……
ということを、歩を成る前には考えていた
と金を作った時点で実はもうえしゅぞーさんの指し手にもたれている
甘えなんだけど、こうなった以上は仕方ない
えしゅぞーさんが、『わっしょーい』と金を取り合ってくれることを祈るのである
取り合ってわろうはずがない……と動くことを
祈りの空より来たりて
切なる叫びを胸に
我らは明日への路を拓く!
指差し確認してすぐ指した、詰めろ角取り
えしゅぞーさん「モコナさんここまで時間使ってたのに、ここすぐに指しましたよね!」
うん!
端を突いていないことがここで響くとは驚きである
端突いてても詰めろだけど?「冷静になった私」
79銀から食いつかれる、実は同金同角と清算した方が安全だったようだ
安全なのかなぁ?
これは手順で28飛の馬金両取りが入ってしまうため、将棋が長くなってしまう
えしゅぞーさんもちょっと見えていたみたいなのだが詰めろに気を取られて
打ってしまった
これで勝負が決まったようだ、なぜなら
馬で取ったほうが立派なおうちが出来上がるのだが、金で取ったのはナゼだろう?
何かこう、69銀が今更嫌だったようですね
角を取って、さてどう着地すべきか
この飛車なんかはほんとは交換すべきではない
あすたさん「26角」
それやわー……(詰めろ飛取り)
でも交換して落ち着いたほうがいいと判断
その後二人とも飛車を打ち下ろして……
下ろして???
ピッタリ決まって、ここで後手の投了となった
局面KENTO
23歩打ったらどうなるの?
ここにあるとおり、42角と馬の動きを縛られると大変に見えるのだが……?
よく考えると縛ったところでこっちは角交換いつでも出来るって話で
25桂に同銀は23歩でえらいことになるので後手は取れない
ここからもう一度41角と割り打って金を奪い取り
いいのか悪いのかといえば、どう考えてもよさそうだ
だってあっち端ついてないもん
22歩と受けると歩切れになってしまうのも大きい
しかけ所さん
引かせておいて
そう、飛車を走ればいいのよね
後手はこの瞬間歩切れなので走って問題ない
流石にこれは負ける気はしない、ちょっともたつくかもだけど
端からもいっていいかもね
受けるとは難儀なり
だってこれ37角成あるじゃない?
それに対して頑強に貰った銀を投入したとしたら……
厄介ですね、こりゃあ
考え方を変えて、相手の馬をずらしたりと金を抹殺するということにした場合
こういうふわっとした遅滞戦術ができるということか
以下38とには強く同銀
そして金を寄ると……
駒割的には互角だけど馬の筋が違う+端ついてない美濃なので先手が指せるという話らしい
一手の差が出てきそうだ
負け手順
しんどいね
68金は候補になぜか出ていないが同角成で崩壊しそう(次指したら出てきた)
まだまだこれから
こうなっていると評価値よりは勝ちづらいというところである
じっくりいくのも微妙で、44角などの筋で上手く押しきりたいものだ
竜入ったら普通は金引いて弾くと思うが……
感想
中盤飛車取り合った後が手温く逆られていましたが、なんとか勝ちを収めることができてよかったというところ
団体戦は久しぶり(干支)なので緊張したところもあります、そこまで団体戦だったわけではないのですがやっぱりね?
しかし、えしゅぞーさんとの将棋は中々気持ちいい局後感というべきか爽やか感(メイさん曰く)が確かにありました
すぱっと切り合えた
飛影に切られた刃霧要みたいな
全体としても勝ち越したので文句なしです
最終局の話はしたいけど余りに難解で厄介すぎるので別の形で
色々教えてくれたくりそらさんには感謝を
実質くりそらさんの一勝ですね
後、実験の犠牲になったクエストのレート30(中々KKSに当たらなくて……)
オマケ
裏で、自分に課していた賭け
勝ったので天井をレイにしました、闇古戦で活躍するかは不明
負けてたらリーシャになってたところだったぜ