これまでのあらすじ
今回受けるにあたり
前回記事に反応いただいた結果、ツイッターで漢検挑戦者有志の方々とつながれる機会を得られました
いやぁ、実情というのは書いてみるもんですね
その結果、偉い人に毎日問題を出して貰い+模擬試験問題のサイトを教えて貰い(というか個人個人が作ってらっしゃる)
今回はそちらを重点的にやることにいたしました
また本件は別の機会に話をしますが、知らない言葉が文字がわんさかわんさかあったのですよ
世の中広すぎない?
勉強するということは結局そういうところに行き着くわけですが……
このあたりの事は合格していたら嬉々として『合格者の声』みたいな記事を書くことにしましょう(宣言法)
受かってなかったら恥ずかしいのであっさり目に書きます
試験当日
前日に地震があって、福島宮城会場が中止になるというえらい事態に
しょうがないとはいえ残念な……大変ですが、無事が一番です
さて、コロナの影響で会場がやたら豪華な所になりました
代わりに7級の子達と一緒のスペースに突っ込まれました!
7級の子達ははじっこに一列いるお爺ちゃんお婆ちゃんおっさん連合をどう見ていたのでしょう?
きっと「年を取ってから僕らと同じように漢字を勉強しているんだえらいなぁ」と思ってくれたに違いない、うん(7級の漢検を受けるような子供達は年齢に対して基本的にかしこいのでそんな変なことは思わない)
何か昨日はとても暑かったのです
で、マスクしてて外ではコートを着ていて……
あっつい!(一敗
そして、やっぱり試験中もマスクをつけ続けてるのは余り楽しくはなかったのでした(視界もしんどいし)
特例で試験中に飲み物飲ませて…… (パックにもペットボトルにも漢字書いてあるからダメ)
今回の漢検、間違えた問題・難しいor気になった問題を振り返る
公式解答はまだ公表されておりませんが
漢検模試倉庫さんの方で速報解答が出ておりますのでこちらを元に自己採点などを行ないました
そのまえに会場横で自己流自己採点を済ませていましたが……(不審者
音読み
「謖謖」
出た瞬間、読みできたかーと残念に思った一問
想定は喞喞とあわせての書き取り問題でした、書けるということは読めますので無問題
「樛」
膠はコウ 繆はキュウorビュウ 手偏はキュウ
じゃあ木偏は……???
悩んだ挙句コウを選択して当然の如く間違える
「キュウ」が正解
「藐姑射」の山
姑射山は知ってるんだけど読み方を忘れたし
そもそも前についている藐の字をどう読んだらいいのか分からない、地名なんだぞこれ!(藐の字は地名とは関係なかった)
「はこやのやま」はるかなる姑射 (こや) の山
仙人の住むような山で、転じて上皇の居所(仙洞)
ちょっとキツカッタ
「朱殷」
これはまあそんな難しくないです、赤いという意味の場合は「アン」と読むってだけ
「閼塞」
いや、うん、何も難しくはない……
難しくはなかった……
うっかり、「淤閼」と混じってしまって「おそく」とかあほな答を書いていなければ……(2敗)
勿論「あっそく」
「徴羽之操」
存在は覚えてたけど読み方を忘れてしまったやつ
あなたは読めますか?
意味は、正しい音楽
「ちうのそう」
☆訓読み
今回の大戦犯、地獄のゾーン
つまらない話
あまりにどうしようもなかったため、はっきり申し上げますと試験時間9分経過の段階で『点を落とさないこと』を諦めました
つまり、意図的に捨てました
これはある意味漢検の作問者にもたれたと言うことです
彼らは難易度を急上昇させることは確かにありますが、緩やかな難易度上昇を狙うのならば「訓読み難度をここまで上げたのなら、逆に書き取りや故事成語などは余り難しくないバランスになっているはず」という決め打ちをしました
まあそう思わないとやってられなかった、というのはあります
実際読みで6問吹っ飛んでも漢字書き取り3つ多く取ればカバーできるんです、減点方式のテストで何言ってんだって話ですが
なので、ここからは最大失点をカウントしつつカバーできる範囲にとどまっているかを確認して解答を進めることにしました
実力不足を試験の解き方で補うパターンなので感心できるものではありませんがね
地獄
「饑神」
饑
お、「ひだるい」じゃないですか!
模試倉庫さんでちゃんと勉強した甲斐がありましたよ、ひもじいじゃなくてひだるいですよ!
……
「~~ガミ」と合体した時にどう読めばいいんだ?
候補は二つ、「ひだるがみ」「ひだるいがみ」
明らかに後ろは間抜な感じがする、でも送り仮名をすっ飛ばしていいのか全く自信が持てない、どうすれば……
タタリガミとか、お前動詞じゃないか! 今形容詞の話してんだよ!
なんか例になるやつが……思い浮かばない!
悩んだ時の二択をことごとくはずすことで定評のある私は、無事に「ひだるいがみ」と書いて死亡(3敗)
「ひだるがみ」
旬日に「弥る」
これは私が知らなかったのが悪い、というか文意から読めた
旬日は十日、十日間に……
「わたる」
「敖ぶ」
傲慢、おごるの意味ではなさそう
うるさいとかの方かな……じゃあ「さけぶ」、じゃないの?
答は「あそぶ」 かまびすしいなら送り仮名は「しい」
ムニョーン
「尉鶲」
ひたきは読めるんだよひたきは!
前どうしよ、前……
「ウツびたき」
いやぁ、うーん
まあこれでいっか
試験終了後、答案提出前
(はー、疲れた)
(そういえばウツって、音読みやん?)
(ここは訓読みやん? 訓読みなら「じょう」なのでは?)
あ?
(4敗)
「じょうびたき」
「騁」す
私は送り仮名の活用が変わると、すぐに分からなくなるのを止めたいです
(5敗)
「は」す(「はせる」ってこと)
「片才」
これは
知らないから無理
いや、ざえかな~って思ったんですがまあそれはセンスがなかった
ちなみに知らないなどと言うことはなく単純に忘れてるだけです、見たことはありますよ><
「かたかど」 少しばかりの才能
「捩摺り」
これは解けたやつ
某人も同じ事を思ったのですが、私も同じように「偲ぶもじずり」を思い出しました
まあもじずりした布そのものを見ることは今は無いのですから知識だけってわけでしてね、名残の石はそりゃああるでしょう
既に読みだけでマイナス10点なんですがそれは
あ、四勿は勿剪の歓と同じ読みだと踏んで正解しました
書き取り
念入りに「ユカン」して経帷子を着せた
実はこの文章の意味を分かっていなかったというのがありました
帷子だけ見て、帷子を綺麗にしたのか体をきれいにしたのかどっちかかなーと思ったわけです
じゃあお湯で洗うから湯浣でいいやってなったんですが……
これ、着せてるの経帷子なんで死んでますよってわけです
ご遺体を「湯灌」するわけですね、はーっ
実は場面に立ち会ったことが無かったので知識そのものが無かったのですお恥ずかしい限り
「オトガイ」を解く
間違えなかったけど、これもまた「カイイ」で書き取りを出すか類義語で出して欲しかったやつ
倉庫さんありがとう状態
こう出されると「オトガイ」の字が分かってれば誰でも書けますゆえ……(別に誰かと差がついてほしい試験でもないので、簡単なほうが良いといえばよい)
「頤」
「フツゼン」として色を作す
怫じゃないとだめです
沸じゃだめです、これは文意からそうです、怫の方の存在を見失っていたので敗北
「粗朶」
すっと書けました
倉庫さんありがと~~!
ついでに人攫いを直前模試で当てたのはすごいと思う
「すねはぎ」
すねもはぎもいっしょじゃねーか!
脛脛と書く事に抵抗を覚えたモコナは、どうにかして違う漢字をひねり出さねばならなくなった
骭
……
だめ?
「脛脛」「臑脛」が今のところの正解
じゃあ骭脛はどうなんでしょうね? これがちょっと分からない状態です
許されるのかどうか!
最大のうっかり
「ミリリットル」
竰書いちゃった
書き取りを解き終えた時点で、前回よりも失点が少ないだろうという考えを抱き読みのマイナス分をある程度取り戻したと判断しました
語選択
「タンパンカン」:物事の一面しか見ない者
アンパンマンの親戚でもなければ、カンパンの親戚でもない
カンが漢なのは置いといて
タンパンってなんだっけ……しょうがない、一班全豹のほうから持ってきて単班とでも書いとくか!
あれ、なんかデジャヴュ……?
倉庫さん問題、語選択のどこかにあってその時も同じ発想で解答して間違えたんですよ……
「担板漢」:板を担いだらその一面しか見えないから
「ビランバ」:劫松に吹くという暴風のこと
……
はい、無理ゲー
一応適当に埋めましょう、どうせ梵字の当て字なんだからバは婆でしょ
ビランってなんだろ、ビランだし糜爛でも書いとくか
「毘藍婆」
あー、せめて毘は合わせるべきでしたね
藍は無理
四字熟語
「リキュウ後重」
TLで今回最も話題となった問題
解けた人が本当にいるのかという疑惑が浮上している
確かに漢字は難しいわけではない、しかし意味が意味だけにこいつは四字熟語なのかという問題やなんやかんや言いたいことが上がっている模様
「裏急後重」:渋り腹、頻繁に便意を催すのにあんまり出ないあの状態
確かに国語辞典や広辞苑には載っている、四字熟語なのかって言われるとまあそうなのかもしれない
谷崎が細雪の中で用いてたんならしょうがないという思いもあるけど、東洋医学の病状を表す言葉をぽいっと出すのは満点阻止目的以外の何者でもないのでどうなのってなってるっぽいです
使用頻度や使用状況というより四字熟語であるかないかの線引きってかなり曖昧なのでどうなのっていう議題
焼肉定食とはまた違った話になってきますね、意味自体は確かに文字列とは違ったものを持ってしまっているので
『語と言うものはそこに含蓄がなきゃいけない訳じゃない。だからといって何でもかんでも問うというのなら、我々が向き合う対象が漢和辞典じゃなくて日本国語大辞典になる』
というのが話の肝でしょう
合格ラインスレスレの我々は上位勢の方をホェーと見つめております
四字熟語はこれ以外全部合わせたのでヨシ!
文字間違いは……多分ない!
ここで前回より逆に余裕があるのではと思い始める
当て字
「典侍」
あーあー
ないしだったっけ?
「ないしのすけ」
ちょっと足りなかった
「鼠姑」
見たような見たこと無いような……
考えるのを止めた
「わらじむし」
見たこと無いらしいです、そうなんだ、実物は見たくないです
「戴勝」
君はキクイタダキの親戚かなんかかね?
鳥だった気がするが今一思い出せない
「やつがしら」
芋の方と同じ名前なのは紛らわしいと思わないのか!
「長庚」
これは正解したやつ、ゆうずつ、宵の明星
倉庫さんありがとー
「波蘭」
日波同盟万歳、万歳、万歳
日波同盟 →
だからって問題用紙に日波同盟と書く人間は私一人でいいと思うよ
冠前絶後
熟語と訓読み
「熨貼」 熨す
のすのは分かる
貼の音読み……
「うつてん」って書いちゃった
「ウッチョウ」 この場合は帖の方ですね、なのでチョウ
そもそもこれ倉庫さんの模試の読みの第一問目に出されたことがあることは覚えてたんですがその時も同じ間違え方をしたんですよ
倉庫さんごめんなさい><
対義語類義語
イツモイツモクルシメラレル……
大牢⇔ソレイ
私は考えました
大牢はお肉だから、逆は野菜であかざ、蔬藜って書くのかな?
それとも豪華なご馳走の反対で、粗末の粗にぃ……
レイって、あれ、あら米みたいなほら米偏のあれ!
あれあれ!
あれあれあれ!!
出てこなかったので藜の方を書きました、間違ってました
「粗糲」
糲はくろごめだよ、あらごめじゃないよ
粗糲で粗末な食事のこと
履端≒???
意味が分からなかったん……
履、一歩一歩、始まりを意味する
つまり元旦(履新は新年)
だから「鶏旦」
ケイタンを見て、鶏旦しか思い浮かばなかったのだからそれを書けばよかったのですが……
が、そんな簡単なことにならないのが対類
もう一つの不明選択肢があるため思い切れなかったわけです
為政≒ほうせん
なんだろなぁ……
芳とかかしら……うーん
センが全く思い浮かばない
無理、無理だー!
「烹鮮」
料理、かぁ……
料理が政と密接だったのは説明するまでもありませんが、どっちみち鮮が出ないか
「大国を治むるは小鮮を烹るが如し」
そういえばありましたな……うーむ、どっかで見た記憶が
荘子はカシコイナァ
最悪の手段として、両方の欄に鶏旦と書いておくという手はありました
でもそれが出来なかったのは訓読みの方の欄を埋めるのに時間を使っちゃったからなんですよ
「檮昧」
解けたやつ
檮昧で出されるのが一番めんどくさいかったのですが、ちょっと時間かけて思い出せました
きりかぶと愚かという意味を持つ檮という文字でありますよ
故事成語
◎
この瞬間は勝ったと思いましたね
連璧だけはちょっと元の文章を思い出せなかったんですが、見たことはあったし解いた記憶もあるし尺璧非宝の逆パターンと見なせば連璧でいいでしょってなりました
日月なら2つだから連って
文章題
卵を見て「ジヤ」を求むるが如し
おじやだと思ったんですよ
卵を見ておじやを思うのはそれは確かにせっかちだし?
「時夜」鶏が夜を告げる鳴き声
食べ物から離れるべきだった
「次る」十月十五日
書き下し文でこいつをどう読むのか忘れてしまい
何かあったはずなんですが、なぜ忘れてしまったのか
適当にきたると書いておくもあっているはずもなく
「やどる」
それそれ
五十三次とかー!
自己採点トータル
165(臑脛次第で163)
前回と違いうっかりを自己採点で洗い出せています
他のところの漢字を間違えた形跡はない
皙とか樗とかはおらん!
爨もあんまり間違える要素はない、 絅の字を間違えたりしてない、経綸の綸は糸偏にした、箕だって竹冠だ、餞も饌とは間違えなかった
竓
君は、その……
竓と竰を間違えたものの、ここは墓場
つまり前回自己採点から6点くらいマイナスだったのでそれに対して今回5点マイナスまでならギリギリセーフって寸法ですよ
余計に竓の罪が重くなっますけど大丈夫ですか?
次回、『竓を書き間違えても合格できる勉強法』が公開されるのか!
一ヶ月後を刮目して待て!
余談
豚蹄穣田
選択肢に出しといて選ばなくてよかったんですが、だったらなんで選択肢に出したんだとなったやつ
淳于髠の逸話は面白いし、稷下の連中や孟嘗君関連の話は中々楽しいものです
豕交獣畜
これはちゃんと選んだやつ
倉庫さんの模試46くらいでやったんかな?(故事成語
違うかも
でもやっててよかった、助かりました
人を人として扱うというのは真に難しいことである
配信は今晩(2月15日夜)予定です、突発でやります