どうぶつしょうぎの大会に出てきました
どうぶつしょうぎって?
なんと駒の数は4つ!
盤面も3×4!
4歳児でも遊べるようにと作られた、誰でも遊べるしょうぎだよ!
しかし奥は深い
どうぶつしょうぎって何か必勝とかあるんじゃないの?
あります
↓
https://www.tanaka.ecc.u-tokyo.ac.jp/ktanaka/dobutsushogi/animal-private.pdf
完全に解析されております
後手が最長78手で先手を打ち破ります
しかし、解析されたからといって人間がその通りにさせるわけではありません
論文最後にもあるとおり、この狭い盤上で極めて複雑な世界が展開されるのです
色んなテクニックや指し手の意味を覚えると、楽しいので是非よろしくです!
始めたきっかけとかはまた今度話すとして、さくっと昨日行なわれた大会の自戦記へ参りましょう
主催
防弾チョッキさんは、81道場のどうぶつしょうぎ四天王の一人(対局数8000Over、大会優勝アイコン持ち)
この人のどうぶつしょうぎの師匠でもあります
そして私の先生でもあります
大会前
途中までのツイッター参加者を見てて
「これは優勝を狙っていいのでは??」
とか考えておりました
参加者V勢5人の中では勝てる自信があったからですね、突然ローランさんとか来て持ち前の棋力で蹂躙されたらシラネとか
某どうぶつしょうぎうぉーず大会三冠の方(出たらまず勝つ)が不参加になったので、当日に突如にこはるさん(Youtube的にありえる)クラスが乱入しない限りワンチャンありそうと
が、3日か4日前くらいにとある方が参加表明しているのを確認して吹っ飛びました
(確かめっちゃ強い人や……)
慌てて全力で大会に向けて準備を開始しました
後手番をしっかり取ることと、まくり筋をちょっとだけ探索しておこうかと
そして本番を迎えたのです……
アーカイブ
モックンさんのチャンネルで行なわれました
大会
ゼロ回戦
トーナメント分けで、最強の人と逆山になったので心の中でガッツポーズ
ただしtukkyさん(ツッキーさん)に勝たないと決勝にいけません、頑張りましょう
一回戦
大会は2先です
どうぶつしょうぎの都合、後手がきわめて有利のため1先だと完全運ゲーになります
そのための2先
お相手は、モックンリスナーのひじきさん
1
先手番を引きました
こちらのまくり筋は、控えのひよこ変化B2キリン打ち型です
見破られると短手数で死ぬのですが、紛れると一気に難しくなります(お互いに
何とか紛れるほうに引きずり込んだのですが31手目にミス
釣られてお相手も次でミスしたので、そこからは一気に勝利へ持ち込みました
31手目ミスで引き分け→難しい負けに移動、32手目のミスで負け→分かりやすい勝ちに変化しています
【解説】
まくり筋の逃れ方は自力で見つけてね
というか防弾チョッキさんが解説で説明してます
ちなみにこちらが最速で勝つなら37手目C2ひよこです、なるほどなー(同きりんB3らいおんで受けなし)
2
先手番を勝利したので、後は後手番をしっかり勝つだけ
と思ってたらひじきさんの9手目うっかりで一気に寄せ形になり勝利
助かった……
【解説】
こちらのらいおんがB1にいるためA3ぞうは効きません
A1C1にいるなら打って行く所なのですが……
これで一回戦突破、ちょっと一安心
準決勝
VS ツッキーさん
ツッキーさんは桑名七盤勝負の大阪支部長
桑名七盤勝負の宣伝もしておきましょう、めっちゃ忙しいぞ!
当然どうぶつしょうぎもなさる
っていうかどうぶつしょうぎうぉーずで3回くらい対戦したことがあります
多分、2回かもしれない
というわけでお互い実力はある程度知ってる感じで激突です
1
また先に先手番だよ
別にここではいいのですが、1-1になった後先手引いたらきついので困る
本局は、控えのひよこ定跡その1になりました
呼び方は我流です
が、ツッキーさんが間違えない間違えない
全然間違えない、どこが久しぶりに指したですか!!
35手目でこちらが最長パターンから変化させていますが、38手目と42手目が正解でこれでどうしようもありません(38手目は他の手でも別に負けない)
防弾チョッキさんの解説にもあるとおり43手目の応手はB4ぞうの方が粘れるのですが、何とか意表を突こうとひよこ取って生贄ぞうで対抗してます
でもその後も駒得主張で押しきられてしまいました
しょうがないね(これ2切れじゃないからね)
【解説】
この変化は相手が知ってるとそうそう紛れません、35手目はB4らいおんの方が長いんですが最長のため知られている確率が高いわけです
ここらへんはもう知らないことをお祈りするゲーになっちゃうのでまくり筋としてはそこまで優秀ではなかったり……
2
中きりん(振りきりん)定跡で進行
解説で防弾チョッキさんが仰ってますが、私はこれ来てもらうと滅茶苦茶喜びます
まぎれをこまめに潰したので
42手目で勝利を確信、最後は手詰まりにさせるぞう打ちでフィニッシュです
【解説】
42手目B3ぞう打ちに対して、防弾チョッキさんの解説の通りこちらのひよこ得が確定します(A2打ち込みからの清算が発生するとA3のひよこが後手に渡ってしまう)
なおかつ上部がロックされてるので先手はトライも狙えずいかんともしがたいわけです
さて、1-1になってしまったので次の引き勝負ですかこれ……
3
後手だー!
ここまでを見てわかるとおり、ツッキーさんとモコナは両方初段で実力が拮抗してます
つまりまくりがほぼ成立しないので……
最長定跡で進行
44手目の私の同ぞうでも実は最長手数と同じ進行だったりします(実は)
ただし、この44手目で同ぞうと取った場合次の46手目でC1ではなくB1に引いた場合引き分けになってしまう恐ろしい罠があります
ですが、この形を私は知っていて52手目B2ひよこからの一連の流れで勝てることを理解しておりました
ただし、56手目が間違いでここはA3きりん捨てが正着ですね(10手伸びる)
きりん捨て勝てそうだけどなんか怖いとか思ったのが原因です、ひよこ得する流れに合流するのを知っているので問題はなかったとはいえ
更にその後A2パンダ打も長引く原因で、コワイコワイ
何とか勝ちましたが若干反省点の残る内容でした
【解説】
ラスト、同ぞうは同きりんで先手に手がなくなりオワ
決勝
Vの中ではトップまできましたので一安心
お相手は元どうぶつしょうぎウォーズ五段……ファーッ
(現在のどうぶつしょうぎうぉーずで五段で活動してる人はいない、往時にはいたらしいのですが五段はもう天井人の巣窟)
1
後手番の局は、私が苦手な控えのひよこその2でした
というか皆苦手だと思う
スパッと決めるためのきりん捨ての筋で進めようとした時に、すっとB2きりんと上がられてパニくりました
どうぶつしょうぎはパニックが一番いけません
応手が分からなくて引き分けでいいやのぞう重ねでしたが、重ねて清算した後の手を間違えてあえなく……
ぐにゃぐにゃですよぉ
2
勉強させていただきました(ペコリ
何をぶつけるかで、悩んで控えのひよこその1の方で途中ある手を刺そうと考えていたのですが……
なんと刺す展開に持ち込ませてもらえなかった!
なるほどなーとなりました、磐石な指し回しに感服
(刺しても間違えて貰わないといけないし、間違っても別に引き分けにすら持ち込めなかったりする)
結果
準優勝~
よかったよかった
でも決勝は後手で一回勝ちたかったですね
将棋V界では沙久耶さんというどうぶつしょうぎの大家がいますゆえ、何か組んで大会か練習配信を開いたりとかもいいかもですなー
まかせたやで~