昨日の記事
で書き漏れていたことというか
ちょっと気になることがあったので、追加で書いておこうと思っていたことも含めて書いちゃいましょう
私が書くことなのかとも思うのですが……
メタ打ち
メタゲームは決められたらとても気持ちがいい
というか、かなりの実力差がある場合最後にすがるのはやはりそこになる
ところが、ほんとうにメタが突き刺さるのは実力が均衡している場合だったりする……
さて
【将棋において対局相手が事前に分かっている場合どこまで相手の対策をするか】
これはいつだって悩まされるものであります
神々も悩む、下々も下々のレベルで悩む
指す順はかなり前から相手が分かっているので対策しようと思えばいくらでも出来ますが、果たしてどこまでやるのかという問題です
誘導局面をガチガチに固めすぎると、そこそこ外されたときに未知のワールドへ突入してしまいます
誘導局面自体を指し慣れてない場合、その瞬間自分が不利になってるという皮肉なことに
かと言ってふんわり戦形対策では相手の方が経験値が高い場合に遅れを取る……
じゃあ自分の得意を押し付ければいいでないとか、一方的に戦形固定できる序盤をやればとかなってくると、それはもう対局相手関係ない話になってきますわね?
一旦戻りましょう
何のために事前対策を打とうとするのかというところに戻るのです
1.わからん殺しされたくない
重要、極めて重要です
わからん殺しされるのイヤイヤ
これを防ぐためにも、相手の見えてる出し手をある程度確認する必要があるのです
隠し球に倒されるのはしょうがない、でも事前に見えているものに対して漫然と挑んで何もわからないまま負けるのは余りにも悔しいでしょう
2.序盤消費時間を減らせる
結構大事
要はそう進むのは知ってるでござるで中終盤にかけられる時間を確保できた方が精神的にも楽に決まってますわね
3.勝ちまでのビジョンの作成
これにてヨシで止めてもいいのですが、これにてヨシから詰みまで持っていくルートマップを作る
衛宮士郎以上にイメージ勝利を脳内に大量に作ることが大事なのです
当日その場で家作るのがしんどいなら先に基礎を固めておけばよろし
4.自分(だけ)が知っているところに引きずり込む
「いつもどおりに進めてるつもりが、実は準備された術中にハマっていた……」となるのが対局において五番目くらいに辛いものです
それを相手に食らわせる
まあそんなうまく行くことは少ないですが
とりあえずこれくらいですか
どれを重視するかですが、互角の相手なら2・3を重視するのが良さそうです
1は大体みんなやる
4……
4が怖い
これをやりすぎると、ふわりと手を外された時に
「自分だけが知っている」→「私こんなの知らない!?」
に陥る危険性が高いのです
詰め切れないと
なので4を考え始めた時は手広い調査と学習が必要で、最早「対個人メタでとどまるのかそれ?」ってなっていく
難しい
そこで一つだけ提唱するのが
プランB
プランBを持つことです
外され想定でプランBを用意しておけば、上記のようなことがあった場合もパニックの度合いが緩和されます
プランBは戦形レベルでもあれば方針レベルでも良いです
私は方針で置いといた方が良いと思います
今回の対局の場合は
自分のミスから対アヒルに
↓
方針ではなくて準備の対アヒルプランに切り替え
↓
更に対アヒルプランも自分の手違いで用意してたじっくり抑え込むのではなく急戦模様に、さばきを許しそう
↓
ここで方針を盤面状況から再構築し直し
アヒルが完成してないので自玉の方が若干持ちそうだから攻め合いでプラン「挟み撃ちを作る」へ
↓
なんとか勝つ
ナンダコレハタマゲタナ
対アヒルプランがプランCくらいのやつですね
余り準備の手を広げすぎると危険なんですよほんと、引き出すのに時間を食うしミスするし
ただ、見えてる脅威への備えは適度にしておくのが「備えあれば嬉野流」というやつです
そんな感じでしょうか
まあ何が言いたいかっていうと、ご利用は計画的になのです!
人を読む
序盤はともかく
時間が減ってきた中盤や精神的に極まった終盤
指し手選択に、その人の性格が出やすくなります
多分
そこをどこまで把握してどこまで凭れるかというのは、盤面状況で変わってくるのですが……
織り込めるなら織り込んで指すのも結構ありかなと
ネガティブに使うのは意味がないので、ポジ方面で
優位なときにはあんまり織り込む必要性はない
全く使えない人も多いですけどね
昨日書かなかったこととして
ひぐらしさんは3切れ5切れで終盤ひっくり返して取ってる将棋がいくつか見られて
これは終盤力の強さを当然示しておりますが、もう一つのポイントを示していて……?
(つまり……玉形の寄せにくさ遠さを生かして、先に寄せたりもしくは粘って勝ちをもぎとるタイプと言う憶測をすることが可能なのです)
(ただしめちょ固い陣形ではないというのがポイント、泳げる方が好みっぽい)
となると
どういう状況を作り出せば逆転されずに勝ちに持ち込みやすいのかというのがなーーーんとなく感じ取れたりとかもあったりなかったり
指してるときにそこを意識するというより、形勢判断と方針再構築の際に頭の片隅に浮かべばいいかなと
今回の場合は流れで先手玉をほぼ裸にしたところでぼんやりと思い出しました遅いよ
香〜角で縛りにかかったときに
「多分……銀を投資してくれると思う、思わない?」
というのが今までの考察とかここまでの局の流れを総合してほわわーんと出てくる
これがあってるかどうかは分かりません
が、実際の対局では投資してくれて一致した
思考と現実が一致したという事実が指し手に勇気を与える
ここが面白いところと思いません?
勝ってるから言えるやろ!
おまけ
くしくも同じアヒル相手に同じ曲で戦ったのでした