違う!
それは正しき怒りと憎悪。
涙を流し血を流し、それでも歩くことを辞めない、いつしか希望へたどり着こうという、命の熾烈な叫び!
総ての怒りと憎悪を清め、我が子に未来を遺したいと願う親達の優しき祈り!
お前たちとは……違う!
同じじゃねーか
せやな
ルックバックの話
上手
読者によって感じ方が違うなどというおためごかしは抜きにしたい
ひたすら上手い
それが、最大の感想
クリエイターがなんやら京アニのやつとかタランティーノだとかそこは気にならなかった
上手いのだ
話には特に強い感動はなかったし、この話で私は泣くわけもないし
こういう演出はよくあるし(週刊漫画系ではこんなカロリーの作品は対象のことも含めてまあ中々できっこないので、そこにしか触れてない人にはビビることになるかもしれないが、とはいえそういう人たちもなんやかんやこの方向性の上質な作品に触れているはずだが……)映画のパロディはファイアパンチからやってるし、それが話とハマってるとかは捉え方次第だし使い方次第だし背景に手が込んでるとかそういうのはともかく
圧倒的に上手い
言うなれば、超高級ハイパワー技法で好きなことやったコミティアの本
ここまで上手いと呆れ返るね
140ページ読んだ気がしない、なんかもう……一瞬
これがまず一つ
タイトルへの集約
次にこれ
ルックバックにつながるのが強い
これが2人のルームの描き方に通るし
振り返ることで始まり物理的に記憶的に振り返ることでまた始まる
とそんなことは読みゃわかるから置いといて
ドント・ルック・バック・イン・アンガー
も置いといて
いや置いとかないな
そこにルックバックを全部通していくという構想が極めて上手いってわけ
テーマ通しは誰だってやる、それはそうなんだが濃いレベルでやられると来る
これはでも他の人もやれることだろう
やっぱ描くしかねぇなぁ
タランティーノは現実の陰惨な事件に対して、その横で往年のハリウッドの名優の落日と別口の再起を見せつつ起こるはずだった事件をうっちゃって吹き飛ばす爽快なイフ(作品内でのトゥルー)を見せてくれた
デス・プルーフもまあこの不気味さ恐怖の前半に対すると吹っ飛び爽快感マックスな後半でワッショイなんだけど
タツキ先生がそうはせんだろと思ってて
そうはせんかったというので
世界が交信してるとかそんなことでの影響のある無しはそうとかそうでないとかはなんだってよくて
そこらへんに込められた思いは知らないし憶測もしたくないが
まあ、やっぱぁ描くしかねぇなぁ……って
それしかねぇなぁって
そして私は
これを書くしかねぇなぁ……って
12巻に続くのとこに涙が落ちるとこを見て、ちっ……(くそったれ)ってなった
まあそこは来るものがあった
進んでるときは上手いこと行ってるときって中々振り返らんものですよ人ってのは
止まってみて初めて振り返るときに、どう振り返るかってなる
ドント・ルック・バック・イン・アンガーとはそこで
背中を見たときにあの服を見て
そして部屋を見て
ようやく二人の作業の思い出を振り返って、それをそこにある自分の漫画を読みながら思い出して
なんで描いてんのかを改めて
やっぱぁ
描くしかねぇなぁって……
ルックバック、何だから
振り返れ!
なんですよ
振り返ってみて、描くしかねぇなぁなんですよ
振り返っていい、全部振り返るのならば
その後の結論は知らない
全く関係ないけど
ぱらりさんの
河童奇譚
は今は見れないんだけど、あれは上手くてね……
今でもすごいと思ってる、妄想絵師も好きなんだけど
その形の発表形式でしかできないことはある
四本の個別の話をエンディングに集約するって言うとありきたりに聞こえるけどそれが薄くでも縁あって絡むのがなんというかなんというか
薄いというのがあれのみそだったりする、関わり濃いならあそこまで称賛しなかった
今回のとは関係ないけどさ
私も自分のSSに取り込みたいところなんだがなかなか……
ねこにんげんはまだ読んでない
技術面
よくわかんない
でも某氏は雪のとこと廊下のスケッチブックの山を絶賛してた
絵の勉強本の増え方とかも褒めてた
私は……最後の4コマが好きかな