ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

人対は人対のみにあらず ~ V雪華戦自戦記のおまけ

 

自戦記

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将棋における人対

そもそもアマチュアにおいて対戦相手が決まってる場合というのは少ない(オンライン野良マッチでそんなことは起きないし、トナメ形式でも誰が勝ってくるかは分からないから)ので

人を対策するくらいなら戦法対策するかそもそも自分の棋力を上げたほうがいいのは当然

(確か全国大会出場の時に出場者全員を調べて誰と当たってもいいようにしてたという話は知っていますが、レベルが雲上人過ぎてねぇ)

 

それはそうだけどさ~

 

そんな分かりきった話は置いておいて、基本的に強い人は戦法バリエーションが豊富であるがゆえにそうそう人読みのメタ対策を打つことは難しいです

とはいえ、癖というのは無くて七癖でして、ある特定の局面において特定の行動をとってしまうというのはあります

実際は悪くなってるけどそこまで悪くはないし、その展開で悪くされた経験が少ないとなると改めないでしょう

 

ヒル使い達は評価値はまやかしと言うのは、実力と膨大な経験値でカバーしているからですが、彼らも「これされたらお手上げ」みたいなのはある程度持ってて黙ってるところはあります

(勿論それされても無理じゃないように何とかしようとする+そもそもそれされないように指し回すみたいなのを心がけてらっしゃるわけですが)

 

彼らは同一局面を大量に指してるからこそカバーできるわけで、そんなところに付け焼刃の対策を持ち込んでもぼっこぼこに返り討ちに遭うだけでございます

 

しかし

同一局面をそこまでは指していないかつ戦法バリエーションが少ない人で

ある特定の条件において同じ形を採用してしまう癖を持っており

しかしそれは明確に悪い形であり

でも結構それで勝ててしまってるから遭遇時には連採している

 

ならばどうでしょうか?

 

分かってくれー!

VS香月かおり戦における失敗

こちらもそこそこ勉強して向かったんですが、まあ結果はご存じの通り

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負けましたのでして

んで、負けた後の反省会Discordにて

 

某M氏「なんかチグハグな感じがした」

モコナ「いやー、一応一貫してたんですけどねぇ……」

 

と返したんですけど、実はかなりチグハグなことをしていました

ごメンチ( ・`ω・´)

 

詳細はかおりんがトーナメントに残ってる間は出す気がない(出してもだれも使用するはずがないけれど、気にするとあれなので)ですが、あの対局見れば大体わかるでしょう

 

で、何がチグハグだったかというと……

実は

・できれば速攻を仕掛ける

・誘い込んで不備を突く速攻は大まかに2パターン

・ある条件が満たされた場合は、持久戦パターンに切り替える

の3つを用意してました

で、本番は持久戦パターンに切り替えなければいけない条件を満たしていたのに

 

(やりたくなった画像)

 

速攻パターンの方をどうしても披露したくなった

ので無理に8筋を突いて傷を負ってまで戦いに行ったというのがもうチグハグだったのです

分かっていたんだ、だけど速攻パターンの方が成功時の見栄えがいいから…

折角用意したものを見せたくなるのは、人のSAGAではないか

 

負けたらいいわけができない

 

(言い訳は地獄で聞く画像)

勝ってればねぇ、色々あったんですが、王手飛車はしょうがないとして角切りの銀打ちは見えてくれよと

思考が作ってきた対策の発表会モードに突入しちゃってた(しかも無理に発表した分だけ余計に)

 

自戦記に書いてた相振り指せるとこ見せたいとかは勿論嘘です、分かってる人は分かってたと思うけど

普通に対中飛車するとバリエーションが豊かなため狙った局面を出現させづらいからですね

 

改めて音無ちえる対策を作る

まず直近の棋譜をあさります

ちょっと少ないですね

参考にできるか悩ましいので直近の将棋に関するツイートも含めて調査

突然指し回しが変わっていないか、そういうにおわせがどこかに存在しないかをチェック

ツイートを対局結果と照合してほぼ変わっていないだろうと思われるものを見つけたので現存する棋譜のみで行うこととする

 

結果

 

デンデンデデン

 

lishogi.org

 

余りにやり過ぎて最終章に追加できなくなってる

追加できないなら別章を立てればいいんだけど、マトメだからなぁ……

 

まず第一章の参考棋譜を見て地下鉄を検討したのが初動

この局が一番分かりやすいと思ったからである、適度に負けてから時間が経っており記憶の外に出ている頃合いだろうというのも狙いの一つ

そして時間の許す限りブラッシュアップすれば、当時のことを思い出されても行けるだろうというのがある

 

しかしこの棋譜を検討させてみるともっとやばいことが発覚した

結果生まれたのが2章であり、3章と4章と5章はおまけである

ただ5章で学んだ手順も実は本局で実を結んでおり、今回の対局は2章と5章の一部の合体版と言えるものでしょう

 

2章の手順が圧倒的に面白かったのでこれをお見せできたのがよかった

3・4・5章にも面白手順が色々あるし、私にはさせないだろけどとりあえず追ってみるか的な手順も確認しているので良かったらコメントとともに見てもらいたい

 

まとめって書いてるけど取っ散らかってしまってるのが心残り

 

メリット

とにかく対穴熊めっちゃ嫌いな私としては

今回端攻めを絡めた全方向からの攻め筋を大量に摂取できたのが滅茶苦茶大きかったです

 

結局、事前対策の補助輪をつけたとしてもどこかで一人で自転車を漕がねばならない瞬間が来るわけですよ

てことは、見覚えがあったり理屈を考えてコメント打ち込むことによって

まあ実戦できればそれに越したことは無いですけど思考と出力をある程度結び付けられれば本番においても記憶の糸をたどることが可能になるはずなので

 

ここにおいて、人対をしてるけども+αで学びを得ていく(多分この+αの方が大きい)というのは重要なのかなとは思うわけですね

 

かおりん戦事前対策中に得た学びは意外と少なかった……

手順にこだわり過ぎたのが問題で、理屈をきちんと自分の中で立てられなかったから得るもの得られなかったのかなというのが今思えばの反省

 

これが今回のタイトルである、人対が人対だけではなく今後の将棋ライフを豊かにする方向で使えるようにも伸ばすと楽しみが増えるよねって言う話でした

回収完了

 

問題点

研究としては下の下であること

まあ研究してるわけじゃないけど、人対だけど

限定局面からスタートするのはともかく、その後の選択手に関しても実は結構絞って優先度を上げ下げしてます

まあ網羅させてるのは相手が仮にチンパンジーでもシェークスピアの文章をタイピングできる可能性を考慮してのことではありますが網羅させてるんですけど、今回の場合ちえるお嬢様の感性で選びそうな手を最善よりも上に位置付けて検討してますからね

 

とはいえこれって推定選択率を人力でやってるということなんですよ

入力されてるのがプロの棋譜ではなく、一人の人の棋譜なだけで

こいつを生かすと人対はより効率よくなる可能性が……サンプルが圧倒的に足りなすぎる

 

なので、直感があまりに重要になってしまい、研究としては成り立っておりません

ただまあ研究の下地になる可能性は否定しきれないので滅茶苦茶悪いわけじゃない

 

 

直前まで見返してたアンチョコ

しかるにこの研究ノートを見返すのはめんどくさいし、何も纏まってないものだから重要天を覚えようがないじゃないか!

というもう一人のモコナの意見が採用されて、要点をなるべくまとめて作ったのが以下のアンチョコになります

 

上の研究ノートがたったこれだけに!

 

 

音無ちえる戦最終覚え書き

基本図(例の形)から

◎46歩
46歩ついてきたら中々

①78銀〜67銀〜45歩スタイル
24歩25歩+53角引いて88飛を強要
(47金なら26歩突き捨て+86歩からいつものを仕掛けて59銀打で勝ち戦
72飛48金寄りには15歩で圧をかけて38金寄りなら26突き捨ての45歩かすめ取る作戦が発生する
47金〜46金できた場合はもう飛車を金にぶつけるのもありだ

②36歩も混ぜてくるかなりの持久戦調
難しいが、攻めてこさせるのが一興
じっくり駒組、81飛も入れちゃう
38飛46金を作ってきたら23銀24銀まで上げて
角道開けて44歩で利きを止めてきたら歩で取って金銀交換させる
そして金打って歩打って追い返そう
その後は端を味付けして行く

 


◎36歩
74歩56歩15歩57金 → 75歩からスタート(角頭が薄い)

①46金35歩38飛
とかで角道を止められたとしても25桂16歩から殴りこもう(歩を持っているので

色んな手筋があるのでパターンを書き記す
理想は15歩25桂75飛の状態であること、角を質にしていること、2枚歩を持っていること(1枚でも可)
67角とか49角とか打てる展開を積極的に狙っていきたいですね(67の角は34に利いてて便利だぞ!)
38に飛車がいると49角、26桂、桂馬持ってると37歩からの桂打ち、47への成りこみとか色々狙える
89の桂馬や99の香車を拾う手もいい手になりやすい

11の香が走った形はどてっぱらが空いているから飛車の打ち込みにも注意
香田楽刺しの後の決め方(67桂反撃と68銀土下座への対処に34角)は最後確認しといて
35歩が残ってると36銀や36桂、36香が打てて楽しい
かなりこちらも危険なので十二分に注意すること


①の変化
46金〜38飛と先に振ってきて35歩が後の場合
78銀上がってくる前に86歩が入るのでそれも気をつけよう
86歩同歩を入れておくと香入手後87香が入れられるので楽しいぞ


②特殊パターン
75歩同歩72飛に65歩と開戦して来たら飛車切り飛ばして25桂跳ねて端を殴りつつ79角も混ぜて潰そう

78銀~46歩47金67銀としてきた場合は次の分類にたくします


◎78銀
①46歩〜67銀型
74歩、26歩、25歩まで伸ばし待機
56銀と出てくるなら15歩も突いて45歩を呼び込もう
2筋交換入れて銀がひょいひょい出てくるなら73桂から銀を捕獲、流石にそうはならないので持った一歩を使って75歩入れよう
35角や45桂も駆使して行けば行けるいける

②65歩解放型
即角交換を仕掛けてくるのは銀が手順に77に上がるので良くない
王手飛車の筋に気をつけつつ、25桂15歩42金直24歩81飛まで全部決めてからぶつけよう
後は端を丁寧に潰せばオーケー
一直線に角打ちから突っ込んでくるときは丁寧に面倒見てあげて

 

☆超特殊、78銀~46歩47金67銀と待機してきた
25桂跳ね+15歩まで突いて
75交換後76歩打ちに飛車をほっといて桂成り捨てからGO
すると55に桂を打てるので大体自然とよくなる
形を見極めて速攻せよ
ただし、かなり注意して決めないと大変なことになるから手を見てね

 

 

 

まだ長いな?

今回は速攻と持久戦というパターンに分けなかったのもよかったかもしれない

ふんわりさせずに相手の指し手で分けたので多分変なことしなかったはず……

まあ一番いい展開を引けたんだけど

 

今回一番思ったこと

先人たちが何故、何はなくとも振り飛車左銀を上げていたのかという理由がちょっと分かった

(勿論31銀を残して戦う場合にはそれ相応の相手駒組があるということも)

 

極論れいずさんが見抜いた通り

・31銀が立ち遅れている状態であること

に加えて

・74歩を突いてしまったこと

によりこの形が最大威力を発揮することになったので

 

序盤は暗記しろというより序盤の指し手の一手一手の意味合いを理解することこそ必要なんだとヒシヒシですわ

対話大事あるねぇ……

 

つまり将棋はスターライトブレイカー、相手をバインドして最大火力で打ち抜くべし

 

今後も作るの?

相手によります

ぶっちゃけこの後の対局相手には作るのが難しいので作れないという問題があるからです

なので棋譜や配信を私の目から隠したりしなくてダイジョーブダイジョーブ