制定するならきちんとしないと逆効果
ガイドラインは何のために作る?
利用規約、というのはサービスを利用する際に会社と利用者の間で交わされる契約である
契約なのだから違反した場合、債務不履行による契約解除、履行強制、損害賠償という法的措置をとることが可能となる
じゃあ大体のことを利用規約に盛り込めば済む話……
とはならない
なぜなのか?
厳格にしたくないこと・厳格にしたくても事実上できないこと
これらが存在するからである
皆さんもご存じのとおり、二次創作のガイドラインというものを各社が制定している
指標で止めたい理由がある
著作権(あえてこう書く)の侵害は非親告罪化したとはいえ、別に侵害されている側もすべてに殴りかかりたいわけではないからである
自社商品の宣伝・広告に寄与し利益を奪ってこないなら禁止する意味などないのである
無償で宣伝してくれるんだから宣伝費が浮く
特に漫画アニメゲームに関しては二次創作をもって発展してきたところもあるので明らかに競合するようなもの(公式出ないグッズをプライズとしてばらまくのを潰す、二次創作ゲームが自分たちのゲームと被るので製作販売を停止する等)
なので、ガイドライン……すなわち、指標ぐらいで止めたいのである
ガチガチに利用規約で縛ってしまうと、問題のない人が委縮する可能性があるから
じゃあ委縮しないようにと具体例を書けば書くほど穴ができて悪い奴らに突かれる恐れが高まる
という点もあり……
そしてもう一つの効果がある
ぶっちゃけいちいち問い合わせられたくない
今や気軽に人々が問い合わせできる時代だ(気軽なのか?)
クレーム処理の手間はユーザーの規模に比例どころか指数で増えてしまうものだ
ガイドラインに載せてるから読んで各自やってくれ、問い合わせはそれでも必要ならという部分だけにしてくれ
とやりたい
これによって逸脱したアホを取り締まりやすくなるし、周知することで【まっとうなユーザー】が勝手にアホを取り囲んで殴ってくれるし、普通のユーザーたちは委縮せずに活動ができる
うーん、三方ヨシ!
例のガイドラインの問題点
上を踏まえて今回の問題点を見てみよう
- 2025年11月1日に改訂したのに、それを将棋ウォーズでユーザーに周知しなかった
- そもそもこのガイドラインを読んでも委縮しか起きないと思われる
では一つ一つ
1だが、当然周知しないといけないものである
改訂するなら3か月くらい前から周知すべきである
今回なんと改訂から3か月後に有志によって発覚した
ウォーズのお知らせ欄は何のためにあるんだ?
ガイドラインは周知しないと機能しないのだ
あとから知ったら不意打ちでやられてしまうじゃないか
これはいけません
2だが、たんぽぽ杯やりーたろ杯や、今度行われるVSリーグ大会など
収益化しているVもいる大会が、ガイドライン改訂後も普通に行われているわけで……
つまりそもそもこのガイドラインは通常実況者を狙い撃つためのものでは決してないのは分かる
んだけど、分かるんだけど……
>(1) 禁止される利用態様
- ●当社が著作権を有するネットワーク対戦ゲームをキャプチャーした映像およびネットワーク対戦ゲームのスクリーンショット(以下「当社著作物」)、またはこれを利用した動画や静止画を適法かつ適切な動画や静止画の共有サイトに営利を目的として投稿(ストリーミング配信や実況する場合を含み、営利目的の該当性は当社が判断するものとします。以下同様とします。)すること
営利目的の該当性は当社が判断するものとします、というのがポイントで
つまり明らかに異常なやつってのはどこにでもいるわけですよ
他人の対局を観戦垂れ流しして金稼ごうとするやつ(つまりタイトル戦を利用許諾なしにやってた人たちね)
ところが、この文言は非常に正しいがゆえにまずいんです
穴を突かれたくないというのは分かるんだけど、判断すると言ってもどう判断されるか分からないとみんな身動きが取れなくなっちゃうのですよ
『いわゆる「同人活動」の範囲を超えるもの』(ウマ娘のガイドラインより)
これに近しい文言を追加でつけておく必要があったのではないかと
結局判断するのはサイゲであるのは変わらないんですがユーザー側がまあ大体ここまでなら許されるだろうというのが直感的に分かることが重要なんです
だってこれはガイドラインだから……!!
最後に
おそらく今月中に修正されるでしょう
文言の問題はともかく
「ガイドラインは随時更新されます」というのはいいんですが周知しないと意味ないだろ!という方が問題です
そうでないとあとから発覚して今回のようにX上とかで変な騒ぎになるわけですよ
頑張ってね
