観戦記
KENTOという蛇足
居飛車に態度を決めるのは難しいが、銀上がったならもう決めてもよかったかもしれない
激しく暴れるならこんなこともできた後手
いつでも暴れられる後手、まあ大事な局でそんなことはしなさそうだが
ところで38金と納めておけばよかったという説はある
実は74歩と攻め合う手順もあったりした
これを入れておけば、本譜進行よりも歩を打っている分先手が得しているわけだ
そしてずっと気になっていたことなのだが
まさか飛車渡しても全然指せるってそれは人間難しくない?
わざと記していないのだが、28飛とは打てない
正確には、28飛から88飛成と角を取る手順が成立しないのだ
なんてこったい
適当に考えて貰えるとあり難い、ヒントは上の画像の次の一手の必要性である
上がるか下がるかは難しい問題
こんな局面でも平気で互角と示すのは中々面白い
しかし人間的感覚(コメント欄)でも、割と勝負になるのではないかと話されていたので案外一緒なのかもしれない
kisyさん主張の73桂打ちこみは、84歩を一本入れてからの方が良かったようだ、なるほど
71金とよらずに取ってしまった手順が上図、ばらしてしまえば先手がやりやすい
後手は玉が釣りだされて一気に追い込まれる
じゃあどう受けるのかって言うと71金と寄るのである
こうなると難しく
最終手段の62玉のはや逃げなどもあり、何とか後手が保っていそうだ
本譜は一段手前に据えてしまったので
金が間に合った
こちらはローランさんお勧めの28竜の話
金上がりがまずかった、しかし47竜と入られるのもいやらしいのでそれはなぁ
だって、こんな強烈な手があるから
ぷぇー!
これを食らったら悶死する
とにかく早逃げは正義、争点をずらそう
呼び込みはまずかった
で、ターニングポイント
やはり跳ねた桂馬を最後まで使い切るべきだったようだ
跳ねた以上は跳ねると思っていたがここまでの流れが北賽さん的に辛かったことから最後の思考が受けに回ったのかもしれない
跳ねて引いたらえらいことになる
そりゃあそうだ
何となく素直に74歩を打っても大変
桂成同金65桂75歩73桂成同玉と流れて
74歩が厳しい、飛車が成りこめるのがほぼ確定している
というわけで、最強の受けはこれだったりする
これを選択できるのかはとてつもなく難しそうだ、秒読みだった気がするが……
(流れ的に74歩を選択しそうではあるなぁと考えた、読みが入れづらい)
で、ここからが難解すぎて……
色んな変化を上げておくので見てもらえれば
76桂が最強の受けであることを最初にあげておいて、別の展開を見てもらう
銀を出てやらぁ、は
73桂成が強烈である
ばらされてやっぱり飛成が実現
じゃあ受けきるか?
これも厳しい
分解してこうじゃ
なんか難しいね
じゃあ戻って76桂とした場合は
ワケガワカラナイヨ
実戦的には先手がメチャクチャ指しづらいと思います
だって、これで先手がいいなんて誰もいえないでしょう
34桂が入ればかなり面白いと思いますので、何とか何とかなりませんかね?
どっちみち居玉で、76桂が入っているため攻め続けるしかない
開き直って腹を括れば互角と言う話だ
本譜の38金がなぜ悪かったのかは、既に皆さん分かっていることだろう
この通り、35竜が金当たりだからだ
ちなみに
無視するのが最強の応手なんだけど、そりゃあ無理っすよだんな
数手進めると
これがあってと金を払われ為す術なし
最後に
用意した作戦が上手くはまらないというのはリスキーなことである
それでも勝負盤面まで持っていけるのだから北賽の腕力は凄かった
それをしっかり切らして、真澤千星がV名人位を防衛した
おめでとうございます