昨日の記事
9回で試合終了になったらオリックスが引分祭りになることは大部分のファンがわかっていたことでございます……
貯金がある:引分が多い方がいい
借金がある:引分が少ない方がいい
後は分かりますね?
今日は?
試合は延期になっております
タイトルにありますとおり、オリックスとは何なのかを紐解こうと思います
皆さんもあんまり良く分かっていないと思います
私もそこまで分かっていません
ここからの説明は私見がふんだんに入っております
イチロー「オリックスって何の会社か知ってる?」
何の会社?
旧社名のオリエント・リースからもわかるとおり、本質はリース業です
日綿や日商、岩井(現双日)を母体にしており宮内も日綿の出身でリースについて勉強して最初に参加した格好だったわけだったのですが
ここで乾(前々会長)・宮内(前会長)らは母体の商社を経由して案件を取る形ではでかくなれないと考えて、独立を目論んで成功したのです
時は高度経済成長期、母体の商社から距離をとったとしても、幾らでもリースを求める相手はいたわけですね……
現在ではリース業は普通のサービスとして認知されておりますが、当時最先端を走っていたのはこのオリエント・リースだったわけです
リース商品も多岐に渡ります
一番有名なのは自動車でしょう(オリックス自動車)
機器類、インテリア、不動産etc……
クレジットや生命保険にも手を伸ばしています
さて、この後半部分のクレジットや生命保険や証券業に参入していったというのが極めて重要なポイントです
どういうことでしょうか?
1988年、阪急ブレーブスを買収
宮内の商売人としての嗅覚
BtoBだけではどこかで崩れが発生すると踏み、個人向けビジネスをいち早く進めていたわけです(実際この後バブル崩壊が訪れる)
さて、これまでBtoBだった企業を個人に宣伝しても一体全体何の会社か分かりやしません
何より1989年に社名をオリエント・リースから現在のオリックス(ORIX)へと変更しました
この社名を世間に周知させる方法は……個人が安心して借りに来てくれるためには……
それが、球団を持つことだったのです
大阪財界を基盤とする宮内は、阪急が球団経営に飽いてきているというのをいち早く察知していたというのも相俟ったわけですね
これによってオリックスブルーウェーブが誕生したという話でした
現在のオリックスの事業
最早何でも屋と言うべきでしょう
関空の運営にも携わっております、関空を使ったことのある人はオリックスにお世話になっているといっても間違ってはいない
かんぽの宿事件が発生した背景には、オリックスなら纏めて全部引き取ってくれるだろうという信頼があったとも言うべきです(そもそも赤字垂れ流しの施設を誰が引き取るというのか、まあ出来レースだったのは勿論そうでしょうが)
各種リース+金融サービス、不動産運用、主導投資開発
これが現在の展開になっています
金貸しというのはとかく嫌われます
理由は取り立てにくるのと、一見不況になろうが儲かっているように見えるからですね(それはそう)
リース会社は一見金貸しではないように思えますが、実質金を貸しているのですから結局一緒で
そこら辺のイメージをつけないように上手く立ち回ろうとしていると言う所でしょう
宮内の目の黒い内はオリックス球団を手放すことは無いと思われます
しかし、その後がどうなるのかは不透明
阪急ほど冷淡には切り捨てないとは思いますが……
いかがだったでしょうか?
次回
次のオリックスの試合が無い日は、改めてオリックス野球チームの歴史を掘っていこうと思います
つまり阪急からです