ほのえりは世界を救う

答えは得た――高坂絵里

オールドタイプの戯れ言 ~新たな分類と呼称を欲する時

オタクとはなんなのか

ついさっき、「社会性を失ったオタク」というツイートが流れてきた

そのツイートの言いたいことは分からんことはないし同意できる部分も多い(最新の情報を追えなくなり気力を失ったけど過去の話でお茶を濁す人を見るのが辛いという話

 

 

……社会性のあるオタクとはなんだ?

 

オタクという言葉は定義がかなり変遷してしまった

勿論最初は卑下する(自他問わず)言葉であったのが、段々市民権を得て、しまいにゃ誇らしげに自称する(得てしてこの類いはそうでもないことが多いのだが、たまに遊びで自称するガチモンもいるのであれそれ)ものにすらなった

身分の確立をみているような気分だ

まあまだ卑しめ馬鹿にする意味合いも強く残ってはいる(自虐、自虐的使用による連帯感の付与)しそう使われることも少なくないもののの、それは使用ケースによるとも言える

 

マンガアニメゲームの市民権が急速に広まった

これはネット→ブログ・まとめサイト時代→SNS時代の変遷と共に顕著となってきた

一概にどれがどこまで影響してるとは言いづらいし、年代層の移行(親しんだ世代の高齢化)も含むためそれだけでは説明できない

露出度も増えた

メディアや政府側の態度の転換なども理由に加えて(別に良いことばかりではないが)いいだろう

現実的に今、深夜アニメが好きでもそれを馬鹿にされることは十五~二十年前と比べて格段に減っていると言える

 

よい時代である

ある意味でよい時代であり、まあ少し失われたものもあるけど(即ち、背徳感からくるスリル等は薄れただろう)概ねいい時代なんだろう

時代は変わった

 

時代が変われば言葉の指す意味も変わってしまう

使われ方が変わる、使われる対象が変わるからだ

 

元々いた人の数より後から増えた人間の方が多い

言葉は多く使われる方が強い、基本的には(覆すだけの権威付けがなければ

ゆえに後からの集団がその名を取ったら乗っとることになる

別に悪意をもって乗っ取った訳でないにせよ……

 

 

オタクのステレオタイプで分類できるわけがないとか、「マニアとおたくの違い」議論だとか、数年ごとに吹き出すオタクの世代別価値観論争なんてのはまあ大抵時代の変化や状況によるで変化の違いを探るだけでなにも良し悪しを決めるものではないねで終わるやつだ

 

しかし、ここまで変わってしまうといい加減別の呼び方を考えるべきなのではないか

 

誰の?

 

それは……

ある種の日陰性、大道に対する脇道を歩むことを楽しみとする

同じ趣味を持つものと共に語り合いたいが群れを成して集団を誇示することをしない

むやみに披瀝せず胸襟を開くべき人を選んで開く

(自身がそれなりに入れ込んでいてもその入れ込みかたを他者に逐一誇ることをせず自らのうちで楽しむことのできる)

 

そういう、少し外れたそれでも楽しみたいと思っている人々のことを

もはやオタクと一括りにするのは難しいのではないか

 

大別的に括ることは可能だが、ぶっちゃけくくられたくない人も多いと思うのだが如何(そも私は自分からオタクだと名乗らされたことはあっても名乗りたいと思ったことはない

これは昔から取り上げられる問題だが、ここ五年でより環境は厳しくなっている

 

誰かが名付けるもよいが、使われるのは自発的である(他称であるにせよ)だろうから、簡単には成立するものではない

 

この手の研究してる人はいるんだろうけど、公開しても区分けする意味がないとぶったぎられるんだろうなぁ……

なぜなら多くの人はそうではない(心にそういう部分を持っているにせよだ)から、少ない人たちの呼称をわざわざ独立させようとは思わないのである

叩く必要ができたらつくかもしれんが……それは辛いんでやだなぁ

 

誰かが提唱せねばならんのか

極めて難しい

 

そして、こういうタイプの人間は押し付けられた呼称を基本嫌がるのでやっぱむずいな……!

 

しかしいつから我々は最新コンテンツを追って常にアップデートしながら趣味を楽しまなければならなくなったのか

私は最初からだな、これは二次創作同人誌を買うがゆえの宿命であるが……

そしてコミュニケーションのためでもあった

今はこのコミュニケーションの部分が余りに強い

強いられてる気がする

イワーク

消費速度の早さはここに由来するのか(自転車操業とのマッチ

 

急かされ過ぎてる、スローな何かに全体を戻すことは不可能としても少しスローな部分も選択できる方法を自分の行動選択ではなくインフラ的な選択肢として欲するものである

 

 

二週間に一回新イベントやらなきゃ回らん仕組みはおかしいやろやっぱ