昔話
2014年
森脇監督の元
李大浩(とバルディリス)を引き抜かれたオリックスは糸井ペーニャ原拓ヘルマン高橋信二の外様と平野谷の復帰ベテラン勢の融和
グッチ
金子東明キリン岸田の頑張り
伊藤光西の台頭
ディクソンマエストリの活躍
さとたつ比嘉馬原平野の方程式
により、10.2決戦に持ち込む2位となった
2015年
宮内はもう一度優勝を見たいと夢見てフロントに大号令をかける
集められたのはナカジ、ブランコ、小谷野、バリントン……
30億円補強でいざ、と挑んだシーズンは
30ゲーム差つけられて森脇が消えることとなったのであった
さて
あのときのことを思う
ナカジを取るべきではないと私は感じていた
これはまずいぞと
それは守備がもうダメになってるとかそういうことではなく
年俸バランスが崩れるからである
今日の議題はこれ
年俸バランスというのはそうそううまくはならない
不平不満はそれぞれにあるわけで、活躍に見合った年俸が与えられているかどうかは難しいものだ
それは球団と選手との間の信頼関係醸成の中で解消されれば良い
しかし、杉内が過去に言ったように
携帯のごとく乗り換えた人が優遇されると感じさせてはならないものだ
実力を皆が認めてる選手ならともかく、他リーグから呼んできたりブランクがあったりする場合は極めて危険なのである
2014年、安達がドラフト8位と揶揄された2013年の不評を覆して活躍し始めた
なのにナカジを取るのはおかしなことになってしまう(しかも争奪戦をしたのはパリーグ内ではなかった)
この事情を加味した上で、ナカジに3年12億を出してしまった
金はあるから出せばいいというのは、金子を引き止めるための6億の方のことであって、今やれるかどうか未知数の選手に出す金額のことではない
むやみに金を出すとどうなるか
金を出した手前、使わないといけないからである
ナカジは確かに打つ方はそこそこやってくれたがそれはそこそこであり(2年目は頑張ったと思う、他には鉄骨落下騒ぎとかあったし)
ショート守備ができなくなってしまっていて一塁に固定せざるを得ず一塁に他を置けないという事態を発生させた
ブランコおじさんはお腹を揺すりながら戦ったけどそれは無理だった
バリントンはまともにいたっけ?
損切をしづらいのが高額外部招聘の弊害である
そして、それはフロントと現場との乖離を意味する
なぜなら
そもそも現場が求めたものをフロントは取ってくるべきなのに与えられた大予算を使い切るために奔走してしまっているからだ
そして高い金額で取った手前、フロントは現場に対してある程度使うように指示をする
面子が保てないからである
予算を使い切らねばならないという習性
哀しき性である
いや、でももらった予算は使わないといけない……
だって使わないと次減らされるから!!
そうなると、なんか知らないけどとりあえずよそから奪うのと海外から呼んでくるのしかない
それが求められた編成にマッチしてようがしてなかろうが関係ないのだ
道を掘り起こしてもう一度埋めることに意味はない
しかし予算を使わないと次降りないかもしれないという危険性を回避することはできる
悲劇
当然、これは元からいた選手にとって屈辱的なことである
フロントへの不信は一気に高まる、駄目なのです
つまりフロントは金を手に入れたのに自分たちに渡さないばかりかチームに空いた穴を埋める気すらないと…
そして急に降って湧いてきた年俸高い選手に同ポジションの蓋をされた若手はどうすればいいの?
勿論、これらを上手くコントロールできる場合もあります
それは監督やスタッフに球団内での格がそれなりにある場合
そもそも格があればフロントと最初の時点で渡り合えるからこんなことにはならないんですが
FA戦士のコントロールとかは監督の選手時代の格がないと言う事聞かないわけですわ
森脇は外様であり、フロントは勝手に動いて滅茶苦茶な補強をした
結果前年の疲労で崩壊した中継ぎとガタガタになった内野とたまにしか打たないロートルスタメンを抱えて二進も三進も行かなくなり瓦解
因果関係はないが相関関係はある
外様・生え抜きの年俸バランスとチーム力には因果関係はない
狂ってても抑え込めるならチーム力は損なわないからだ
しかしそれは現場とフロントの間の亀裂を示すには十分なものであり
それが起こると得てしてチームの低迷に繋がるということである
(年俸バランスの乱れ⇔現場フロントの亀裂⇔チームビジョンの有無⇔チーム力の低下)
これを今年のホークスに見て取りました
近藤有原オスナは全員頑張ったけど、本当に必要な補強ポイントはオスナではなく先発だったはず
結果藤井を前に回すことでなんとかしようとして失敗
和田はそんなに長く投げられず石川もノーノー以外パっとせず、先発のしわ寄せで中継ぎも夏頃にボロボロに
急遽藤井を戻すも時既に遅し
ガンケルは上手く使うことができず
野手ではDHを近藤や柳田で埋めたことで怪我明けの栗原が守りについてしまって春でブーストが終了
正木の誤算もあったとはいえ二軍の小久保との連携も取れない、助っ人外人壊滅でフロントは頼んでみたら切ったはずのデスパイネを連れてきてしまう
連れてこられた手前使わざるを得ずそこから12連敗スタートの地獄
様々なところで酷いことになってました
(井上とか生海とか野村とかもっと使えばいいのにね)
それでも今年のホークスはぎりっぎりで踏みとどまった、まだこれまでの貯金が残ってたのとハム西武が勝手に転んで行ったからだ
まあ逆に建て直しづらいとも言える、来年小久保がBクラスになると今年より下だと烙印を押されるから
まあ上がってこないに越したことはないです
あと2年くらい小久保でぐじゃってて欲しい