前局
V―C級第五局
指し手、実況聞き手
はいらいと
凪なぎさ
実況:真澤千星 V名人
聞き手:歩(ふ)
歩はV-C級に参加している
見所
恐らくV-C級内最強のなぎさを、はいらいとがどう止めるか
前回は持ち戦法の四間飛車ではなく棒銀で戦ったなぎさ、今回はどうする?
前回は丁寧な受けでラパニスを破ったはいらいと、今回もそれが出るか
アーカイブ
観戦記(ダイジェスト版)
KENTOちゃんと検討
・端角をとがめよう
突っかけても構わない
右上の手順66角に、45歩と開けて角交換になると22角と打たれたら困るんじゃ?
こんな感じで香をかわすと、打った角はすぐに世には戻って来れない
ここでもいけたよね、ていうかずっといけた
・同金でいいのでは?
このように金でとった方が飛車取りが残って先手大変
以下、同角成同角28飛47歩成68金39角18飛となって次の図
先手絶望的
・39角、別に悪くなかった
KENTOちゃんは56角打ちを推奨するが
画像上、手順が隠れてるぞ?
48角成同金47銀同金(49金には57桂がある)同歩成24歩56歩58歩65桂
と打って次の図
まあ、本譜と大差がないですね
記者所感
なぎさが、咎めるべきところをきちんと咎めて寄り切ったという一局であった
46歩成などは若干寄せ方が見えていない感があったが、「読み切れないなら読めている部分で必要な駒を拾えばいいじゃない」というのは優勢時に大変重要な指し回し
キレイに最速で詰まそうとして失敗から負けるくらいならそっちの方が断然良い
はいらいとは18角打など随所でセンスある手が見られた
59銀引きが少し弱気になった感がある、あそこで突っぱねていればまだまだこれからの一局であった(とはいえ後手有利)
成駒三枚を敵陣に並べた局面は壮観
やられた方はたまったものではないが
V―B級第六局
指し手、実況聞き手
未良々桂
ひとし先輩
実況:グラン亭栄酒蔵(V名人のピンチヒッター
解説:七ツ星北賽
見所
十中八九相中飛車
V―A級帝塚VS北賽戦とはまた違った形になるだろう、そこにも注目したい
観戦記(ダイジェスト版
KENTOちゃんと検討
・序盤駒組
こうするのもある
序盤の駒組に気を使うかどうかは人次第である
自分にあった指しやすいものを選ぶべきだが参考までに
・なんてこったい
「何が『機を見るに敏』だ」、と上の記事を書いたやつに問い質した方が良いだろう
この時点で既に後手がよい、理由は?
これがあった
歩を叩く手は角が出てからの分は感想戦で話をしていたが、そもそも角が出る前にやられると先手が崩壊する
桂馬をはねると角道が開くからだ
・53金と強く出る
怖いが、こちらの方がよいようだ
・そもそも本当に成立してる?
両取りが綺麗に決まっている、決まってはいるのだが……
32金
なんとこの返し技があった、角に紐がつく
先手の角は浮いているので単に飛車を取るだけではちょっと微妙だ
なので、22角成42金から動き色々進行させると次の図のようになる
意外と大変である
囲いの差もあり飛車の打ち込む隙もなく先手がよいと言いたいが、まだ先は長い
記者所感
みららが攻め倒した
33飛成からは一方的、ひとし先輩に反撃のタイミングを与えなかった
相中飛車で美濃を組むのは飛車を切っての攻めを通しやすいからだろう
相手の戦型、囲いとの兼ね合いもあるだろうが、やはり強くさばき合いに出れるのは大きい
自分の主張だけを中々通せない相振りにおいて、ペースをつかむことが大変重要になる
この点が明暗を分けたと言っても過言ではあるまい
V―C級第六局
指し手、実況聞き手
歩
すず白ラパニス
実況:未良々桂
解説:雨宮エイスリン
中飛車党
見所
まだ未勝利の二人が激突
勝敗は兵家の常、将棋指しの常、さりとて勝ちたいものは勝ちたい
恐らくラパニスの攻めを、歩が凌ぎきれるかどうかが鍵となる
観戦記(ダイジェスト版)
間違えて全部広告はいっちゃった
KENTOちゃんと検討
・それはまずい
上でははぐらかしたが、55角先着は余りよくない
理由は先に角を手放すということと
これ
単純に銀に出られるだけで大変
・問題シーン
そりゃ成ったほうがいいですよ
・アグレッシブに受けて正解
正解なのかどうかはともかく、KENTOと読みが一致していた
すばらしい
ただし本譜のように激しい手順になる
ここでは45角打ちが勝ったようだ
上手く残っている45角を使いきれるならこの手順の方が断然よい
そういえば
これで金得してもまだ先手有利らしい、かなり差がついている
・18飛でも何とかなる理由
28銀成に46角があるから
竜と銀の両方に当たっているため、後手は辛い
記者所感
お互い、持てる力を存分に奮った感がある
歩は前局角交換からのダイレクト向かい飛車に慌てて一方的に攻められてしまったことの反省を、今回は自分から角交換するという事で見せてきた
終盤の寄せ方、左右挟撃は私がお手本にしたい
本当は攻める方が得意なのでは?
ラパニスはまた攻めのバリエーションを増やしてきた、早石田で飛車をいじめて駒損何のの突破という目標は達成していた
後、時間の使い方が今回は非常に良かったのではないかと思う
勝負なので勝敗はつくもの、しかしこのV名人戦期間での二人の成長が見られた一局であった
各種リンク
大会HP、ツイッター
フリーズ将棋の方
今後のスケジュール
3月29日(日)20時~:V-B級 第八局 常盤台メイ VS 未良々桂